指揮者の小澤征爾さんは2月15日、ロサンゼルスでグラミー賞の「最優秀オペラ録音部門」賞を受賞した。
小澤さんの録音は、2013年8月に長野県松本市で行なわれたサイトウ・キネン・フェスティバルの一部で、サイトウ・キネン・オーケストラがモーリス・ラヴェルの『こどもと魔法』を演奏したものだった。サイトウ・キネン・フェスティバルは、2015年にセイジ・オザワ・松本フェスティバルに改名された。
その夜の大きな賞「最優秀アルバム賞」は、テイラー・スウィフトさんのベストセラーとなった大ヒットアルバム『1989』が選ばれた。このアルバムで、テイラーさんのカントリー・ミュージックからポップミュージックへの正式な転向が際立つこととなった。
イギリスのシンガー・ソング・ライターのエド・シーランさんが、「Thinking Out Loud」で最優秀楽曲賞を受賞。この曲は、記録的なヒット作として歴史を塗り替えたソウルフルなギターバラード曲だ。シーランさんは、曲を一緒に書いたイギリスのフォーク・アーティストのエイミー・ワッジさんとこの賞を分かちあった。点字で記載された受賞者名を読み上げたスティービー・ワンダーによって、受賞が発表された。
ケンドリック・ラマーさんは、初めて夜の授賞式がテレビ放映されたグラミー賞で「最優秀ラップ・アルバム賞」を受賞した。ラマーさんは、グラミー賞11部門でのノミネートへと彼を突如押し上げた3作目のスタジオ収録アルバム『To Pimp a Butterfly』で受賞した。
日本人が最も移住したい場所は長野県であることが、東京を本拠とするNPOの調べで2月15日にわかった。
地方への移住を希望する人を支援し、情報提供を行なうふるさと回帰支援センターによる4,359人を対象とした調査で、長野県は昨年トップだった山梨県を破った。山梨県は富士山がまたがる2つの県の1つだ。
同センターによると、長野県と、最新の調査で2位となった山梨県の人気は、東京に近いことが理由の1つになっているという。
この調査では、島根県が2014年の8位から3位に上昇し、静岡県と岡山県がそれぞれ4位と5位だった。
「移住に対する人々の関心の高まりに対応する努力を強化した自治体が増えている」と同センターの職員は述べた。
カナダのジャスティン・トルドー首相は2月12日、就任100日を記念して、スター・ウォーズから経済、昼食に何を食べるかに至るまで、ツイッターに寄せられたさまざまな話題の質問に答えた。
トルドー首相(44)は昨年10月、政治を変えるという約束を背景に、自身が所属する自由党を選挙で予想外の勝利に導いた。彼は男女同数で閣僚を任命し、前任者がこれまでにしなかったような方法でメディアを賑わせている。
2月15日にトルドー首相は45分間ツイッター上で質問に応じ、なかには「ホットドッグはサンドイッチか」というものもあった。その質問には、「そうです。そうすれば、昼食に何を食べたか聞かれたら『サンドイッチ』と答えられる。そのほうがずーーーっと健康的に聞こえるね」と回答した。
他の話題には、北極地方の安全保障、同性愛者の人権、税制、国家の安全保障、若年層の失業問題などがあった。
岸田文雄外務大臣は2月15日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣が4月中旬に来日すると発表した。領土問題の解消に向けて予定している安倍晋三首相のロシア訪問のための土台作りと見られる。
「ラブロフ外相の来日中に、平和条約と(ロシアが支配している北海道の諸島についての)領土問題を含めて二国間の全般にわたって議論し」、安倍首相とウラジーミル・プーチン大統領との「首脳会談につなげたい」と岸田外務大臣は述べた。
日本経済は、前四半期の増加の後、10-12月期に実質で年率換算1.4%後退したと、政府は2月15日に発表した。稀な暖冬のなかで消費者支出が低迷し、輸出も低調だったため、成長率が抑えられたという。
インフレ率を調整した国内総生産(GDP)―国内で生産された物とサービスの合計価値―の低下は、前四半期から0.3%増だった7-9月期から0.4%減となった。
自民党の議員で父親として育児休暇を申請した先駆者が、2月12日に、昨年5月に結婚した妻を騙したことを認めて辞職した。
宮崎謙介議員は、妻の自民党・金子恵美議員の出産にあたって休暇を取ると12月に発表してニュースとなった。
宮崎氏は2月12日、妻が出産した2月5日の6日前にグラビアアイドルと浮気をしていたと報道陣に発表した。彼は今でも男性は女性を育児でサポートするべきだと思っているとも述べた。
東京の南西に位置する川崎市で、80代と90代の入居者3人が2014年に転落死した老人ホームの元職員が、ベランダから3人を投げ落として殺したとして2月15日に逮捕されたと警察が発表した。
今井隼人容疑者(23)は、87歳だった丑沢民雄さんを殺害したことを認めており、86歳と96歳の女性2人も同じようにして殺したと警察に話していると、捜査員は述べている。
丑沢さんの死について「殺すためにやった」と今井容疑者は警察に話していると伝えられている。
ロシアによるものとされる空爆で少なくとも2つの病院と1つの学校が2月15日に襲撃され、何十人もの民間人が死傷した。ロシアの戦闘機が支援する政府軍がアレッポの北部を大規模に攻撃し、一時的な停戦の希望がさらに薄れた。
ロシアとその他の世界の列強が人道支援物資を届け、和平交渉をするために一時的な停戦をすることで合意した数日後に襲撃が起こった。
2月12日にミュンヘンで合意された停戦協定が実施される兆候はなかった。
ロシアの反ドーピング機関(RUSADA)の前最高責任者が、陸上競技の出場停止を引き起こしたドーピング問題のさなか辞任した2ヵ月後の2月14日に死亡した。52歳だった。
「暫定的な死因は、ひどい心臓発作と見られる」とRUSADAは声明で発表した。
今月亡くなったRUSADAの元幹部は、ニキータ・カマエフ氏で2人目だ。
RUSADAによると、2010年に同機関を去った創始者で元会長のビャチェスラフ・シニョフ氏は2月3日に死亡しているという。
アメリカの連邦最高裁判所アントニン・スカリア判事の2月13日の突然の死は、11月の大統領選挙の闘いをさらに激しくしそうだ。
両党の候補者らは、すぐにその選挙を、9人で構成される最高裁判所の未来を決める国民投票として構成し直そうと迅速に動いた。
テキサス州の上院議員テッド・クルーズ氏は、2月15日にテレビ広告を打ち、憲法修正第2条(銃器所持権利の保障)を含む問題で保守派が打撃を受けようとしていると警告し、ヒラリー・クリントン氏は「ホワイトハウスを維持するためにこれがどれだけ大事か」を有権者に思い出させようとした。
アラブ首長国連邦(UAE)は幸福を担当する初めての大臣を設けたが、この任命は冗談ではない。
ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム首相は2月10日にツイッターで、同国初の幸福担当大臣を含む新内閣を発表した。
同担当大臣は、「計画、プロジェクト、プログラム、指標」に従うと、ムハンマド首相は述べた。
現首相府長官のオフド・アル・ロウミ氏がこの幸福担当大臣の職に就く。
双生児の出産件数が先進国で過去40年間にほぼ倍増したと、2月8日に研究者らが発表した。アメリカの専門誌『Population and Development Review』に掲載された研究で、アメリカでの双生児の出生率は、1975年には出産1000件に対し9.5件だったが、2011年には16.9件とほぼ倍増していたことを、研究者らは明らかにした。研究者らは、増加の要因として、科学の進展で排卵誘発や体外受精などの生殖技術が生まれた1970年代以降、「医療技術が補助する生殖医療」が拡大したことを挙げている。どちらの技術も、1回の妊娠で複数の胎児が宿る確率が高くなる要因となっている。
クック諸島に旅行中にジカウイルスに感染したイギリスの男性は、この蚊媒介性ウイルス(ジカウイルスのこと)が男性の精液に2カ月間存在した証拠を示したと、衛生当局が2月12日に発表した。この発見は衛生当局が、ジカウイルスと性行為での感染の危険性について調査を急ぐなかで新たな疑問を呈した。ジカ熱の症状は1週間程度で自然に解決するが、男性が初めて感染してから27日後と62日後に採取された精液の検査中にウイルスが発見されたと、米疾病対策センターのオンライン雑誌「新興再興感染症雑誌」に掲載されたイギリスの公衆衛生サービスによる報告書で報告された。
2月8日に発表された研究によると、脳振とうを経験したことのある成人は、その後数年間に自殺するリスクが3倍以上高まる可能性があるという。過去20年間にカナダのオンタリオ州で脳振とうを起こした23万5000人以上の患者の医療記録が、カナディアン・メディカル・アソシエーションによる医学誌「CMAJ」で分析された。概して、脳振とうを起こした患者がその後数年間に自殺するリスクは一般の人々に比べて3倍高かった。余暇活動中に負傷したことが示唆される週末に脳振とうを起こした人が自殺するリスクは、さらに高かった。
イギリスで2月8日に発表された、ボーダーコリー68匹を対象とした知能検査に基づく研究報告によれば、自分の最愛のペットが他のペットよりも実に利口だ、と考えている飼い主は当たっているかもしれない。ロンドン大学経済政治学院(LSE)の研究チームは、経路把握能力、速度、腕で出す方向指示に従う技量などを測定するために、「特設の犬小屋」を用意した。犬は人間と同じように認知症を発症するということは、今回の研究結果は人間と比較できるということだ。LSEのロザリンド・アーデン助教授は、今回の研究が「とても手軽で信頼性の高い犬の知能指数検査を開発する試みの第一歩」だと話した。
ペルーで、先住民の子ども少なくとも12人が、吸血コウモリにかまれた後で狂犬病を発症して死亡したと、保健当局が発表した。8〜15歳の子ども12人が、ロレト州のアマゾン地帯にある先住民族の2つの村で、昨年9月から今年2月にかけて死亡したと、地元保健当局のヘルマン・シルバさんは述べた。「症状と診断結果から、アチュア族の子どもたち12人は、狂犬病を発症して亡くなった」と、シルバさんは話した。ペルーのアニバル・ベラスケス保健相はテレビで、現地に迅速な医療支援を行なうため、政府は衛生緊急事態を宣言したと発表した。
イスラエルの20万年前にさかのぼる洞窟での発見で、旧石器時代の人類が植物や大型狩猟動物とともに、カメを食べていたことが示された。テルアビブの東にあるケセム洞窟周辺で発見されたカメの化石標本は、その調理に使われた方法も示唆した。「これまで、旧石器時代の人類は大型狩猟動物と植物性の食材を採集して食べていたと信じられていた」と、研究の著者の一人のテルアビブ大学のラン・バルカイ氏は述べた。バルカイ氏は、カメの甲羅に残る痕跡から判断すると、カメのほとんどは甲羅をつけたまま焼かれていて、中には、フリント石器の道具を使って甲羅を割り、カメを殺していたケースもあったと語った。
細長いクモが、猛毒のブラウンスネークと戦い、勝った。まさにオーストラリアらしい「ダビデとゴリアテ」風の話だ。
シドニーから約400キロ西にあるウィーサリの農家、パトリック・リースさんは2月6日、毒ヘビと細長く見えるユウレイグモを見つけた。
猛毒で知られるそのヘビについて、リースさんは「すでにヘビは死んでいた。写真を撮る前に確認したよ」とAFPにジョークを言った。
「クモが毒でヘビを殺したかどうかはわからない。(クモの巣に)捕まっただけなんじゃないかと思う」
クモの巣にしっぽから吊るされ、ユウレイグモが上に乗ったヘビを撮ったリースさんの写真は、リースさんがフェイスブックのオージー・ファーマーのページにアップロードして以来、関心を集めた。
リースさんは「クモの勝利は否定できない。クモがヘビを殺したかどうかはわからないが、最終的には間違いなくクモが勝利した」と述べている。
オーストラリア博物館のグラハム・ミレッジ氏は、ヘビがクモに殺された可能性はあるものの、確証することは不可能だと述べた。
電話でのチャットグループの1つは、私にとって本当にストレスになる。このグループは「勝つために減らす」と呼ばれている。
肥満率を減らすという全国キャンペーンに触発されて、同僚の何人かが減量の競争を始めた。この競争のチャットグループで、私たちはお互いにやる気を出すために、栄養や運動に関する記事を共有している。食事や運動の写真も投稿している。
「勝つために減らす」はどのように機能しているだろうか? この競争に参加するには、各人は15シンガポールドル(1,200円)を支払う。2週間に1度、オフィスの体重計に乗って体重を測る。1キロ増えるごとに、罰金15ドルを払う。集まったお金は、共同の賞金として溜まっていく。
3カ月の終わりに、最後の計量がある。勝者は一番の「ルーザー」つまり、最初の計量から最も減量率の高かった人だ。賞金全体の50%をもらえる。2位が30%、3位が残りの20%をもらう。
ある同僚は自身をさらにやる気にさせようとした。彼女は3位までに入らなければ500ドル(4万円)を共同の賞金に入れると約束した。これがかなりのわくわく感を引き起こし、また別の同僚がすぐに200ドル(1万6千円)の寄付を約束した。彼も、3位までに入賞しなかった場合という条件付きだ。3人目の人が賞金額をさらに追加し、賞金額の合計は1,000ドル(8万1千円)になった。
4桁の賞金にだれもがやる気になった。参加者の何人かはオート麦を朝食にとるようになり、夕食にオート麦を食べる人もいた。皆の運動量も増えた―バドミントンからランニング、サイクリングまで。新しいお菓子が食品収納スペースに現れると、いつもよりも自制心を働かせるようになった。
私は運動をもっと楽しむようになったが、お菓子やおいしい食べ物を減らすのは大変だった。食べ物を喜びとして見ていて、カロリーを計算したことはなかった。しかし、3年前に日本を離れて以来、私は5キロ太った。私のBMI値は19.8でまだ健康的な範囲に入っているが、増えた体重をいくらか元に戻したい。
それで、私の仲間の参加者たちが懸命に減量しようとしているのを見るとストレスを感じるのだ。彼らがより健康的なランチの写真や、春節のごちそうを減らすように思い出させるもの(例えば「パイナップルタルト1つ分のカロリーを消費するには、50階まで登らないといけません!」など)を投稿すると、私は励まされるよりも落ち込むのだ。
しかし、私は辛抱するつもりだ。ストレスはやる気を出させてくれるいいものにもなるし、皆がしているように、健康的な食生活を培おうと思う。賞金をもらうのはうれしいが、もしもらえなくても、それでも、より健康的に生きようとしたことで自分は勝者だと思えるだろう。