アメリカとロシアは2月22日、重大な「戦争行為の中断」を戦争で荒廃したシリアで2月27日に発効させるという計画を発表した。その発表は、主な相手陣営から条件付きで受け入れられ、約5年間の戦争で最悪のジハーディストの攻撃によるダマスカス付近での一連の爆破事件で、少なくとも180人の命が奪われた翌日のことだった。
共同声明で、アメリカ政府とロシア政府は、ダマスカス時間で深夜(日本時間で午前7時)に部分的停戦が発効し、この取り決めに参加している紛争の関係者に適用されるが、「イスラム国」(IS)グループと、アル=ヌスラ戦線、アルカイダ組織には適用されないと発表した。
アメリカのバラク・オバマ大統領と、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、電話でこの取り決めについて会談したと、ホワイトハウスが発表した。プーチン大統領は、ダマスカスが確実にこの協定を守るようにするためにロシア政府は「必要なことを全てする」と述べている。
「この停戦が発効し、忠実に守られれば、暴力の減少につながるだけでなく、包囲された地域に緊急に必要とされる人道支援物資輸送の拡大を続けることにもなり、シリアの人々の望みに応える政府への政治的な移行をサポートすることにもなる」と、アメリカのジョン・ケリー国務長官は述べた。