思考で制御可能な義肢や車椅子、コンピューターが10年以内に実現するかもしれないと、オーストラリアの科学者らが発表した。この科学者たちは、来年、脳から出される信号を捉えて伝達することができるハイテク機器の埋め込みを人の身体で実験する予定だ。動物では、この機器の実験は既に実施されている。これは、「ステントロード」と呼ばれ、マッチ棒ほどの大きさで、脳付近の血管内に埋め込まれる。この機器は、脳からのニューロン(神経細胞)信号を捉えて電気的な命令に転換する小さな電極の網を用いている。科学者らは、これにより、いつか、まひ患者が自ら義肢や車椅子を操作できるようになるだろうと期待している。