トルコは3月14日、アンカラで35人を殺害した自動車爆弾による自爆攻撃をクルド人の反逆者によるものだとした。これは、トルコの安全保障に対する懸念を高めた一連の攻撃のなかで最新の事件だ。
3月13日の爆破には犯行声明が出されていなかった。この攻撃で、車やバスは首都の中心部の交通量の多い道路で黒こげの残骸と化し、120人以上が負傷した。
しかし、アフメト・ダウトオール首相は、捜査から分かった「重大でほぼ確実な調査結果」は違法な「クルド労働者党(PKK)」の犯行を示しており、「この国を守るために必要なあらゆる措置を講じる」と誓った。
関係者は、この爆発で死亡した37人のうち、1人は女性の自爆攻撃犯で、もう1人は女性の共犯者と見られる男性だったと述べた。
3月13日の大虐殺は、過去1ヵ月以内にアンカラで起こった大規模な爆破事件のうち2つ目のもので、昨年11月の総選挙で、トルコを「混沌」から救い出し、PKKを壊滅させると約束して勝利した公正発展党を率いるレジェプ・タイイップ・エルドアン大統領にとっての恥となっている。
2月に、アンカラ付近の地域で、今回と酷似した自動車爆弾による爆破が軍関係者らを標的として起き、29人が死亡している。
2011年のフィギュアスケート世界選手権の男子種目で銀メダルを獲得した小塚崇彦選手が引退しようとしていると、日本スケート連盟が3月15日に発表した。
小塚選手(27)は、2010年のバンクーバーオリンピックの日本代表選手だったが、12月の日本選手権で5位に終わり、今年の世界選手権への出場資格を得ることはできなかった。この春に中京大学大学院を修了見込みの小塚選手は、4月からトヨタ自動車で働き始める。
小塚選手の父親は、1968年のグレノーブルオリンピックのフィギュアスケートに出場し、母親はアイスダンスで日本選手権の銀メダリストだった。2005年から2006年のシーズンには、小塚選手はジュニアグランプリファイナルとジュニア世界選手権の両方で勝利した。シニア選手としては、グランプリ大会で4回優勝している。
2010年の試合では8位で終えたが、その年のうちに、日本選手権で初優勝した。
グーグルの人工知能プログラム「アルファ碁」は3月15日、ソウルで開かれた歴史的なトーナメントで、韓国の囲碁棋士イ・セドル氏を破り、4勝1敗で勝利した。
「アルファ碁」は、ロンドンを本拠とするグーグルの人工知能開発子会社「ディープマインド」が開発し、優勝賞金100万ドル(1億1300万円)を勝ち取った。最初の3試合で負けた後、33歳のこの棋士(イ・セドル氏のこと)は、人間と機械の間で戦われた五番勝負で3月13日に唯一の勝利を上げた。
12歳でプロ棋士としてデビューしたイ氏は、過去10年間で最強の囲碁棋士と見なされていて、世界タイトルを18タイトル獲得している。
「アルファ碁」は昨年、ヨーロッパチャンピオンのファン・ヒュイ氏との公式試合で5-0で勝ち、ハンデなしでプロの囲碁棋士を破った初めてのプログラムとなった。
日本の新しい野党第一党は、「民進党」と名付けられると、3月14日に同党の議員が発表した。英語の名称は現段階では仮のものだが、“Democratic Innovation Party”(民主的な革新の政党)と訳されている。
この政党は3月27日に民主党と維新の党が合流して形成される。民主党と維新の党はそれぞれ、日本で1番目と3番目に大きい野党だ。
「民進党」は、両党が開催した、国民に名称の提案を尋ねる2つの調査で選ばれたものだ。
東芝は白物家電事業を中国の家電メーカー美的集団に売却することに合意するところだと、関係筋が3月15日に話した。
関連筋によると、東芝は、子会社の東芝ライフスタイルの株式の大半を数百億円で売却するとみられるという。
美的集団は、日本と東南アジアにある東芝の販売網を利用することで、事業拡大を望んでいるという。
東芝は、不正会計問題の渦中に陥った後、事態を好転させたいと考えている。
アメリカの海兵隊員が3月13日、沖縄で日本人旅行客を強姦したとされる事件をめぐり、政府はアメリカに抗議を申し入れた。
沖縄県にある米海軍キャンプ・シュワブ所属のジャスティン・カステラノス容疑者(24)は、彼自身と被害にあった女性の両方が滞在していた那覇のホテルで、40代の女性を強姦した疑いが持たれている。
「このような事件が起こったのは極めて遺憾だ」と菅義偉内閣官房長官は記者会見で述べた。政府はアメリカに対し、「規律の強化と再発防止」を要求したと菅氏は述べた。
奥原希望選手は3月13日、全英オープン決勝で王適嫻選手に2-1で勝ち、39年ぶりに女子バドミントンのシングルスのタイトルを獲得した日本人選手となった。
この日に21歳の誕生日を祝った奥原選手は、中国の対戦相手に21-11、16-21、21-19で勝った。高橋礼華選手と松友美佐紀選手が女子ダブルスで日本勢として38年ぶりに優勝してから間もなくのことだった。
「今までで一番素晴らしい誕生日になりました」と、1時間39分の試合で王選手よりも必死に持ちこたえようとした奥原選手は語った。
ノースカロライナ州当局は、ドナルド・トランプ氏の集会の1つで起こった暴力を伴う口論の捜査を続けるなかで、トランプ氏の行動も注視していると述べた。
当局は3月14日、ファイエットビルで3月9日に行なわれた集会を捜査していると発表した。3月9日の集会で、男性が連れ出される途中で顔面を殴られた。
「われわれはトランプ氏、または、暴動を引き起こすレベルにまでなったトランプ氏の選挙活動に扇動行為があったかどうかの可能性も含めて、状況の全体像の捜査を続ける」と、州警察は声明で発表した。
ミャンマー議会は3月15日、ティン・チョー氏をミャンマーの新大統領に選出した。アウン・サン・スー・チー氏率いる長年の野党を政府に迎え入れる重要な転機の瞬間となった。
70歳のティン・チョー氏は、スー・チー氏の長年の側近で、4月1日に就任し、半世紀以上軍人政権に支配されていたミャンマーで初めて民主的に選ばれた指導者となる。
ティン・チョー氏は二院制の議員で360票を確保した。軍人で指名されたミン・スエ氏は213票で、初代副大統領となる。
ドイツのアンゲラ・メルケル首相は3月14日、自身の所属する「キリスト教民主同盟(CDU)」が3月13日に行なわれた3つの州議会選挙で、反移民の「ドイツのための選択肢(AfD)」に群がった有権者たちによって罰を受けたのを目にしながらも、自身の移民政策を継続すると誓った。
AfDはザクセン・アンハルト州で2番目に大きい勢力となり、ほかの2つの州でも躍進した。
しかし、メルケル首相は、州選挙後の議会で、「私たちには(難民問題への)ヨーロッパの解決策が必要だと、そしてこの解決策には時間が必要だと、私は深く確信している」と述べた。
ブラジルのディルマ・ルセフ大統領の追放を求める大規模なデモが起きた翌日、大統領の主要スタッフは3月14日、ブラジルの政界に民衆の不満があることを認めたが、低迷する経済が、抗議者の参加が多いことの背景にある主な理由だと述べた。
ジャケス・ワグナー氏のコメントは、デモを説明しようという政府の初の公式な試みの一つだった。
推定300万人がブラジル全土での100以上の抗議活動に参加したと考えられている。
髪を染めることは、白髪を遠ざけておくための唯一の選択肢ではもはやなくなるかもしれない。科学者らは、髪の光沢が失われる原因となる遺伝子を発見した。その遺伝子IRF4は、髪の色に影響を及ぼすことが知られていたが、新たな研究で初めて、白髪への容赦ない変化における特有の役割を突き止めた。遺伝子IRF4が厳密にはどのように働くのかについてさらなる研究を重ねれば、白髪になる過程を遅らせたり、さらには食い止めたりする技術の開発につながるかもしれないと、科学者らは述べている。「(白髪になる過程の)初期段階では、色素を作り出す細胞の生存と維持において、IRF4が担っている可能性のある役割が関連している」と、研究を率いたロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ遺伝学研究所のアンドレ・ルイス・リナレス教授は語った。
「醜い」動物は研究資金や調査が少ないと指摘する新しい報告によると、コアラやカンガルーは、オーストラリアの細かく動くげっ歯類やコウモリよりも、多くの科学研究の対象となっているという。より魅力的な生き物への調査の偏向は、オーストラリア固有の動物相の45%を「醜い動物」が占めているのに対し、それらは集中的な科学調査の対象となることは稀であるということを示している。こうした偏りは保護に悪影響を及ぼす可能性があり、それらの小型で夜行性であることが多い動物たちによる生態系に対する重要性を完全に理解していないことは、そうした動物をますます脆弱にしていると、トリシュ・フレミング氏は指摘している。
いわゆる「善玉」コレステロールが実は、一部の人には心臓疾患リスクを高める可能性があると、研究者らが3月10日に発表した。HDLコレステロールは通常、動脈の血流を妨げる悪玉のLDLコレステロールの作用を抑えるため、一般的には心臓疾患のリスクを下げるとされている。しかし、一部に、まれな遺伝子変異がHDL値を高めている人々がおり、このグループの人々は、逆に心臓疾患のリスクが高いと、科学者らは、『サイエンス』誌で報告した。「我々の研究結果は、HDL値の上昇が実際には心臓疾患のリスクを高めることにつながる場合もあることを示している」と、研究を率いたペンシルベニア大学のダニエル・レイダー氏は語った。
あなたの物を壊したり、いつもあなたを困らせたりする煩わしい弟や妹は、実際にはあなたのためになることをしていたのかもしれない。あるアメリカの研究は、弟や妹がいることは、実に健康によい可能性があることを示している。
これは、6歳頃までに、弟や妹がいる子どもは肥満になる可能性が低いためだ。
「家族に弟や妹がいると、子どもはより活発になるかもしれない ― 例えば、幼児の弟や妹ともっと走り回ったり ― ので、ありうることだ」と、筆頭著者でミシガン大学の小児医療と公衆衛生学研究者でアン・アーバーにあるC.S.モット小児病院のジュリー・リュメング氏は述べた。
火星の生命の痕跡を探査する欧州とロシアの共同ミッションが3月14日に、地球の軌道を離れ、赤い惑星(火星のこと)上での無人探査機の7カ月の旅が始まった。火星の大気を調査するトレース・ガス・オービターを搭載したプロトンロケットと、火星表面で着陸探査を行なう着陸用モジュールは、ロシアが運営するカザフスタンの大草原にあるバイコヌール宇宙基地を先に出発していた。2016年の「エクソマーズ」は、欧州宇宙機関(ESA)とロシアのそれに相当する機関ロスコスモスとの間の共同プロジェクトで、地球の隣の星に生命の存在があるかどうかという疑問に答えようとする2段階探査の第1段階である。
アメリカのバラク・オバマ大統領は、毎日の運動と適切な食事のおかげで、極めて良好な健康状態にあり、コレステロール値は、1年半前よりも低くなっていると、担当医が3月8日に述べた。オバマ大統領(54)は、以前は喫煙をしていたが、ときどきニコチンガムの使用を続けていると、大統領の担当医師のロニー・ジャクソン氏は語った。「大統領の全体的な健康状態は素晴らしく、前回の公式の健康診断から改善されている」とジャクソン氏は述べた。オバマ大統領の前回の健康診断は、2014年6月に発表された。「臨床データは、大統領が現在、とても健康で、大統領の就任期間中も良好な健康状態が続くだろうということを示している」という。
24歳のコロンビア人女性が、1キログラムのコカインを胸の内部に入れて運んでいたのを発見されて、フランクフルト空港で逮捕されたと、ドイツの税関職員が3月9日に発表した。
空港職員は、2月24日の調査中に女性の胸の下にあった手術の新しい傷を見つけ、疑いを持った。女性はひどい痛みを訴えていた。
女性は、急遽手配された手術で体内に埋め込まれた薬物を、運んでいたことを認めた。
医師らは、地元の病院で、ビニールで包まれた500グラムのコカインの塊二つを女性の両胸から取り出した。
薬物は、市場価格で20万ユーロ(2500万円)で、スペインに運ばれる予定だったと、税関の報道担当者は述べた。
「このようなやり方で薬物が密輸されたのはドイツではこれが初めてのケースだ」と広報担当のHans-Juergen Schmidt氏は述べた。
税関の関係者は、これは素人手術だったと言い、ショックを受けていた。Schmidtさんは、これで薬物の密輸者たちがいかに「薬物を運ぶ人の命を危険にさらしていることと、人命に全くもって無関心であるか」が分かると述べた。
年をとるにつれて、一年が早く過ぎるようになったと感じたことはあるだろうか? 一年が過ぎるスピードは、特にソーシャルメディアがあるので、なお一層速くなっているように見える。あらゆるニュースフィード、ステータスアップデート、コメントや「いいね」が、誰かの成功や、素晴らしい休日、食べたおいしい食べ物についての情報で私たちを溢れさせる。ときに、みんなの人生が電子的に目の前を駆け抜けていき、取り残されたような気になることもある。
こういったすべての経験を目にしたときに、他人の人生のペースについて行かなければというプレッシャーを感じることがある人もいるだろう。社交の機会を失いたくない、珍しいことがしたい、お金を稼いだり、貯めたりしたいと思うだろう。この不安が重症な人が、FOMO ― チャンス喪失恐怖症 ― の人だ。この症状を持つ人たちは、誤った決断をすること、最新のガジェットを持っていないこと、最新の最高の経験を共有していないことを恐れる傾向がある。
最新のものを逃さないようにしようというプレッシャーは、特に日本で顕著な気がする。たくさんの食べ物や飲み物のパッケージに、四字の漢字が並ぶ:「期間限定」だ。多くのレストランでは、また別な四字の漢字があることにも気がつく:「数量限定」だ。私たちは、明日死ぬかもしれないのだから、人生を目いっぱい生きるように、できる限りあらゆる機会をつかむように言われているので、これは客に物を買わせるいい方法だ。
私は、奈良の鹿の群れに遭遇して以来、この機会を絶対に逃さない必要について、新たな見方が生じてきた。臨死体験とまでは言わないが、かなり恐ろしい体験だった。
私は写真を撮るために友人たちからぶらぶらと歩いて離れ、鹿の糞を踏んでいないか靴を確認していると、バンという音がして、雷のとどろきのような音に聞こえた。顔を上げると、鹿の大群が私に向かって全速力でまっすぐに走ってきていた。私は凍りついて思った:「これで一巻の終わりなのか? 私はこうやって死ぬのか? 靴に鹿の糞がついていないか確認している間に、パニックになった奈良の鹿に踏み潰されて? 肉食動物に殺されるのでもなくて? 本当に?」
ありがたいことに、鹿は私よりも賢く、最後の瞬間に方向を変えた。自分の人生も、他人の人生も、目の前を駆け抜けるのを見ることはなかった。その日の大半を友人たちと過ごしてきたことをありがたく感じた。そして、このことで私は、人生はすでにあらゆるもので満たされているので、何も見逃すことはないのだと気がついた。だから、何か新しいものを探そうとするのではなくて、今ある中から楽しめるものに注意を向けるべきだ。そう、人生は期間限定なのだ。しかし、それを満たす方法は? それには限りがない。