大統領選挙のアメリカ共和党代表選の最有力候補ドナルド・トランプ氏に反対する人々による、選挙活動に妨害を加えようという最新の試みで、何百人もの人々が3月19日、トランプ氏に反対する集会をニューヨークで開き、アリゾナ州の主要道を封鎖した。一部の人々が逮捕されたと警察と目撃者は述べているが、暴力行為は報告されていない。
「ドナルド・トランプは去れ!レイシスト(人種差別主義者)、セクシスト(性差別主義者)、同性愛差別主義者」と、億万長者の不動産王が所有するセントラル・パークを見下ろす贅沢な建物の一つの近くにあるマンハッタンのコロンバス・サークルに集まったデモ参加者たちは叫んだ。多数の警察が出動するなかで、抗議参加者たちは「トランプを国外追放しろ」「トランプの周りに壁をつくれ」と書かれたプラカードを掲げた。
普通のニューヨーカーたちが、11月の大統領選挙を前にした民主党の候補者指名争いで、トランプ氏が明確な最有力候補となっていることを懸念して、このイベントに参加した。
一方、南西部のアリゾナ州では、トランプ氏が同州の指名候補選びを前に開く予定だった集会にトランプ氏の支持者たちがたどり着けないようにしようと、主要な目抜き通りを抗議者たちが封鎖した。推定50人の抗議者たちが「トランプを捨てろ」という文字が書かれたバナーをフェニックスのはずれで掲げた。この不動産王(トランプ氏のこと)は、同州の代議員58人全員の票を容易に勝ち取った。