アメリカのバラク・オバマ大統領は4月1日、世界の首脳らに対し、ISのグループに属する人々のような「血迷った人々」が核兵器を手に入れたり、放射能のある「汚染爆弾」を作ったりするのを防ぐために、脆弱な原子力施設を守るためにもっと努力するよう促した。
オバマ大統領は、ワシントンで開かれた第4回核安全保障サミットで語り、核テロリズムのリスクを減らす上での進歩にもかかわらず、世界は核テロリズムの持続し、進行する脅威に直面していると述べた。「我々は無関心でいることはできない」とオバマ大統領は話した。
オバマ大統領は、核テロリズムを防ぐために核原料物質を縮小し廃絶する努力に焦点を当てた、最後となる第4回目のサミットに50人以上の首脳らを招いた。核テロリズムを21世紀の「世界の安全保障上で最大の脅威の一つ」とオバマ大統領は呼んでいる。
オバマ大統領は、次期大統領選の候補者選びで共和党の最有力候補であるドナルド・トランプ氏が、数十年間にわたるアメリカの政策に反して、日本と韓国は自国の核兵器をつくることが許されるべきだとした最近の提言を断固として退けた。「そうした発言をする人は、外交政策や原子力政策、朝鮮半島について、あるいは世界全体のことをよく分かっていない」とオバマ大統領は述べ、アメリカ人はそうした見解を持つ人にはホワイトハウスを占拠してほしくないと思っていると言い添えた。