トヨタ自動車は4月11日、ミラノで毎年開かれているデザインの国際見本市を前に、「SETSUNA」と呼ばれる木製のコンセプトカ―を公開した。
車体とフレームに木材を使うことで、この車は、使われる環境によって色と質感が時間とともに変わっていく。
世界トップクラスの自動車メーカーは、この自動車を住友林業とともに開発した。このコンセプトカーは、公道で運転されることは想定されておらず、トヨタは販売する予定もしていない。
この自動車メーカー(トヨタのこと)は、車体に杉、フレームに樺を使うなど、木材を選定し、パーツをつなぎ合わせるのに日本の伝統技術を使って、ボートのような曲線を描いた車体をつくることとなった。「時間の経過とともに、この車がどんなふうに魅力を増していくのか、みなさんに想像してもらいたい」とこの開発に携わったトヨタの関係者は述べた。