国民の過半数が安倍政権による憲法修正の可能性に反対していると、全国で実施された電話調査の結果が示した。
4月29日と30日に共同通信が実施した調査の結果で、回答者の約56.5%が、安倍晋三首相のもとで1947年につくられた戦争放棄の憲法を改訂するという考えに反対した一方、3分の1にあたる33.4%がそれを支持した。
極めて重要なこの夏の参議院選挙で、自民党が率いる連立与党が躍進すれば、国会の両方の議会(衆議院と参議院のこと)で、安倍氏の長年の夢であった最高法規(憲法のこと)を変えることについて国民投票を実施するのに必要とされる3分の2以上の過半数を連立与党に与えうる。
安倍内閣の支持率は48.3%で、3月下旬の48.4%から実質的に変わっていない。合計で57.0%の回答者が、アベノミクス下で生活水準における貧富の格差が悪化したと感じると回答し、一方、34.6%はこれに同意しなかった。
自民党(の躍進)を阻止するために、複数の野党が参議院選挙で統一候補者を支持しており、これについては回答者の52.6%が肯定的な見方をし、39.1%は否定的な見方をしていると、この調査は示した。
日本は5月2日、毎年恒例の「クールビズ」活動を開始した。これは、エネルギーの使用を削減できるようにしようと、従業員にカジュアルな服装を推奨するものだ。「クールビズ」は、エアコンの温度を28℃に設定するキャンペーンで、9月末まで続く。しかし、環境省は、「10月になってもまだ暑ければ、各自の判断でカジュアルな服装をする」ように求めている。
午前9時の気温が16.9℃の東京の中心部では、環境省の職員がポロシャツやハワイアンスタイルのアロハシャツなどのようなカジュアルな服装で仕事に来ていた。
「クールビズ」では、職場で通常のネクタイやジャケットの着用をせずに働くことを許し、2005年の開始以降、公的・民間機関の両方で定着している。200店以上の百貨店で、エアコンの温度をゆるく設定することで、この取り組みを推進している。
ダルビッシュ有選手は、1年2カ月ぶりに実戦に復帰し、5月1日のリハビリ開始の試合で2回を投げた。
昨年3月に右の肘に(肘の腱を移植する)トミー・ジョン手術を受けたダルビッシュ選手は、テキサス・レンジャーズ傘下の2A(メジャーリーグより2段階下)のチームであるフリスコで、対コーパス・クリスティに32球を投げた。
ダルビッシュ選手は、奪三振2つに四球を1つ与え、スピードガンで時速156キロに達し、今月後半に予定されているメジャーリーグへの復帰に向けて大きな一歩となった。「本当に正直に言って、かなり安心しました。すごくうれしい、それだけです」とダルビッシュ選手は語った。
ダルビッシュ選手は、1回にマウンドに立ったとき、群衆から大きな歓声を受けた。2つの三振はいずれも、キレのあるスライダーでとった。「子どもが生まれた日の次に最高の日だった」とダルビッシュ選手は、7月に息子が生まれたことに言及して述べた。「1年間離れていたのに、私のことを忘れないでいてくれたファンに本当に感謝しています」。
日本と中国の外務大臣は4月30日、アジアの二大経済大国(日本と中国のこと)の間での政治関係を改善するペースを加速する努力を強化することで合意した。
この合意を発表した東京の外務省は、岸田文雄外相と、彼と同等の職務にある中国の王毅外相は、北京での会合で、両国が「互いに協力のパートナー」であり、「互いに脅威」とならないことを確認したと発表した。
2人の大臣は(岸田外相と王外相のこと)、北朝鮮を含めた議題についても話し合ったと、外務省は発表した。
台湾は、日本の沖ノ鳥島の環礁付近で4月30日、航行の自由の巡視を開始したと、台湾の沿岸警備隊の職員が発表した。これは、日本が主張する排他的経済水域(EEZ)に対する強い拒絶と見られている。
沿岸警備隊の職員は記者会見で、一連の巡視の最初には、沿岸警備隊の船と農業委員会の漁業訓練船が参加すると述べた。
この動きは、台湾の漁船が沖ノ鳥島付近の日本の排他的経済水域で違法に漁をしていた疑いで、4月24日に日本の海上保安庁に拿捕された後に起こっている。
九州自動車道は4月29日に全線が復旧し、4月14日から熊本県と大分県を揺らしてきた一連の巨大地震からの復興を示す最新の兆候となった。
しかし、この地域は今なお、地震活動が活発と見られ、推定でマグニチュード4.5の地震が4月29日に大分県を揺さぶった。
「おそらく、余震は何度も続くだろう。私たちは人命を守るために可能なあらゆる手段を講じる」と、安倍晋三首相は、4月中旬の2つの強い地震がもたらした被害を調べるため熊本県を訪問中に、報道陣に語った。
菅直人元首相は4月30日、2011年の福島原発事故後の日本において、原子力の段階的廃止を促進した働きがドイツでたたえられた。
フランクフルト市役所での式典で、ドイツのユルゲン・トリッティン元環境大臣は、原子力と再生可能エネルギーに関する菅元首相の取り組みから、菅元首相を「闘う人」と称賛した。
菅元首相(69)は、日本で原子力廃絶の追求を続けると誓った。「日本の原子力発電所は安全だという認識を、あの事故は180度転換した」と菅元首相は述べた。
政府に反対する抗議者たちは5月1日、バグダッドの「グリーンゾーン」での大規模なデモを一旦停止し、政府の区域の周りを囲む壁を打ち壊し、議会に侵入した1日後に、秩序ある撤収を始めた。
抗議活動は、政治制度の全面見直しを求める座り込みとデモが数ヵ月あった末に起こった。この国の政治制度は、腐敗していて役に立たないと一般的に見られている。
抗議活動のリーダーで、シーア派の聖職者であるムクタダ・アルサドル氏は、この抗議活動は、聖なる巡礼の後、約1週間後に再開すると述べた。
昨年の画期的な核合意を支持するイランの穏健派と改革派は、決選投票の後、4月29日に最大の議席数を獲得した。強硬派からの転換が見られ、穏健派のハサン・ロウハニ大統領が2期目を務める可能性を高める結果となった。
穏健な改革派の政党は、290議席ある議会で、圧倒的多数を獲得することはできなかったが、その政治的傾向が直近の課題によって変動する数十人の無所属の議員からの支持を得ようとすると見られている。
厳戒態勢の下で、ブリュッセル国際空港は5月1日、死者を出したイスラム教過激派による3月の攻撃以来初めて出発ロビーを再開した。
空港ではすでに、いくつかの便を再開していたが、16人が死亡した2連続で起こった自爆攻撃で出発ロビーに広範囲に損傷があったために、乗客は仮設のチェックインテントを利用しなければならなかった。
特定の便の乗客は、新しく修復された出発ロビーの利用を5月1日から開始した。ターミナルに近づく前に、厳しいセキュリティーチェックが追加された。
レスター・シティは5月2日、2位のトッテナムとチェルシーが2-2で引き分けた後、プレミアリーグで初優勝した。スポーツの世界で弱者による史上最高の勝利の一つとなった。
大喜びのレスター・シティの選手たちは、トッテナム対チェルシーの試合を高得点者のジェイミー・ヴァーディの自宅で見て、互いに腕を回して飛び跳ねている様子が映像に撮られた。
昨年ほぼ降格となったレスター・シティは、今シーズンを優勝オッズ5000倍でスタートし、132年の歴史で初めてタイトルを獲得した。
音楽を使った遊びをする赤ちゃんは、言語能力を習得するのが早いということが、4月25日に研究で示唆された。アメリカの研究者たちは、一連の遊びのセッション中に、おもちゃとトラックで遊んでいた生後9カ月の赤ちゃんを、リズムを奏でる練習をしていた赤ちゃんと比較した。研究者たちは、音楽を使って遊んでいたグループは、言語の習得において重要なスキルであるパターンの検知に関連のある脳の分野により活発な動きが見られたことを発見した。「このことは、早い段階で音楽の経験をすることは、認知能力において広範的な影響が大きくなる可能性があることを意味している」と、筆頭著者でワシントン大学の研究者クリスティーナ・ザオ氏は述べた。
あるドイツの研究室で行なわれたオーストラリアアゴヒゲトカゲと呼ばれる5匹のトカゲに関する研究は、これらの爬虫類も夢を見ているかもしれないことを示しており、これは、睡眠の進化について根本的な再評価を促しうる。
科学者たちは4月28日、爬虫類が人間のように、速い目の動きがあり、眠りと眠りの間の徐波睡眠と呼ばれる段階であるレム睡眠があることを初めて記録した。
レム睡眠は、人間に夢が発生する時間であるため、この発見は、爬虫類も夢を見ていることを示唆している。
恐竜は、およそ6600年前に小惑星の衝突が恐竜を消し去るずっと前に(個体数が)減少していたと、新しい研究が明らかにした。
『米科学アカデミー紀要』に掲載されたその研究で、研究者たちは、世界中の化石の記録を綿密に調べ、統計学的な分析をした。これによると、恐竜のさまざまな種が、小惑星が衝突するまでの少なくとも4000万年の間に、新個体が出現するよりも速いペースで絶滅に向かっていたことが示された。「我々は、この結果を予期していなかった」と筆頭著者で、イギリスのレディング大学の古生物学者、マナブ・サカモト氏は述べた。
研究者たちは4月28日、実年齢よりも約2歳老けて見える原因となり得る遺伝子変異を特定したと発表した。『カレント・バイオロジー』誌に掲載されたこの報告によると、科学者たちはすでに、「MC1R」として知られる当該の遺伝子が、赤毛や白い肌の発生に関与することを知っていたという。しかし、今回の研究では、人を実際より老けさせると考えられるこの遺伝子の変異を特定した。「実年齢より老けて見える人もいれば、若く見える人もいるのはなぜなのかの一部を説明する遺伝子を、初めて発見した」と、オランダ・エラスムスMC大学医学センター・ロッテルダムの研究者マンフレート・カイザー氏は語った。
スペインの研究者たちは4月27日、皮膚の細胞からヒト精子を作製したと発表した。やがて不妊治療につながる可能性もある大きな医学的成果だ。成熟した細胞を胚のような幹細胞に再生できることを発見したことで、2012年にノーベル医学生理学賞を同時受賞した日本の山中伸弥氏とイギリスのジョン・ガードン氏の研究から、彼らは着想を得た。スペインの研究チームは、配偶子の形成に必要な複数の遺伝子の混合物を導入して、成熟した皮膚細胞を再プログラムすることができた。1カ月以内に、皮膚細胞が精子や卵子に分化できる生殖細胞になるように変換されることを研究チームは発見したが、受精能力はなかった。
ドイツの動物園で、ハゲワシのオスの同性のつがいが、母鳥に放置された卵を受け入れ、自分たちで作った巣の中でその卵を抱いて育て始めた。動物園の飼育員たちは、リザという名のシロエリハゲワシが木の下の泥の中に落とした卵を拾ったと、ドイツの通信社DPAが報じた。「リザは巣を作ろうとしなかった」と、ノルトホルン動物園の広報担当者イナ・ディティング氏は述べた。その卵は一時的にふ化器に入れられたが、その後、イジスとノルトホルンというオス同士のつがいに預けたところ、「すぐ卵の上に座った」とディティング氏は話している。卵の生物学的な親については不明で、これが受精卵なのかどうかも分からないという。
ファンクラブへ入会する程度では満足できないほど熱烈なサッカーファン向けに、アルゼンチンのアトレティコ・ティグレは、「情熱チケット」―熱狂的なファンが皮下に埋め込むことのできるマイクロチップ型チケット―を販売した。
熱狂的なサッカー好きが多いアルゼンチンでは、ファンがお気に入りのサッカークラブに「私の中にはいつもあなたがいる」と、ほとんどラブソングのようなチャントを大声で唱えることで知られている。
1部リーグに所属するティグレは、次の段階へ進むことを決めたという:試合開催日にはスタジアムの回転式の入場ゲートが自動的に開く埋め込み型マイクロチップをファンに提供する。紙のチケットや身分証は必要なくなる。
「自分の中にクラブがいるという言葉が、これからは単なる隠喩ではなくなる」とこのクラブはツイッターに投稿した。
ティグレのエセキエル・ロシーノ事務局長が先陣を切って、腕にマイクロチップを埋め込んだ。
チップは、ペットが迷子になった場合に備えて、飼い主が犬や猫に埋め込むのと似たものだ。
ロシーノ氏は、チップの埋め込みは、完全に自主的なものだと述べた。
ロシーノ氏は「(プライバシーを)侵害するようなものは一切ありません。アクセスを加速するだけです。GPS追跡装置はありませんし、会員情報だけです」と話した。
東京で暮らした31年間を含めて、アメリカを離れて40年が経った後、妻と私はアメリカに戻って生活している―そして、私たちは2人とも少し逆カルチャーショックを受けている。私はマイアミの近くで育ち、今は北西部のワシントン州に引っ越した。フロリダにあるホームタウンからは4,400キロほど離れている。
東京の大都会から小さな町への引っ越しは、私たちが味わっているまた別の逆カルチャーショックだ。野生のシカが家の周りを歩いていたり、今日は近くの木々に鳥たちの種類を特定したりしていて、妻は「私たちはここで何をしているのだろう?」と言った。
逆カルチャーショックについての読み物には、退屈と逆ホームシックが主に注意するべきことのうちの2つだと書かれていた。逆ホームシックは、ある。ここに来て2ヵ月後、妻は「東京に帰りたい!」と言った。退屈さは、ない。毎週、次から次へと、塗装工や大工、引っ越しのトラック、配達のトラック、ケーブルテレビとインターネットの設置業者、屋根のコケと雨どいの清掃業者がやってくる。
大型の事務用品店で、会計をしてデビットカードで支払いをしていると、スクリーンに「キャッシュバック」がオプションとして掲示されていて、20ドル(2200円)、30ドル(3300円)、50ドル(5600円)を書かれていた。レジの人に、いくら払い戻しがもらえるのかを尋ねた。レジの人は、「欲しいだけ」と答えた。素晴らしい、と私たちは思った。無料でお金がもらえる! 私たちは最大金額の50ドルを選んだが、レジの人は、その金額を私たちに与えて、合計に50ドルを加えただけだった。「え?」と私たちは言ったが、レジの人は、それは単に、手持ちの現金が欲しい場合のものだと言った。私たちには初めてのことだった!
私たちが出会ったこのレジの人のように、ここでは、知らない人たちがよく会話を始める。「ごきげんいかが? 必要なものはすべて見つかりましたか?」 もし、「そんなに悪くないですよ」と答えたとしたら、それは正しくない。「うまくいっていますよ、あなたは?」と言うべきなのだ。
クレジット歴をつけることがどれほど重要かも知った。私たちは家を現金で買ったという事実は、実は良いことではなかった。これは、クレジット歴がないということになり、そのため、私たちは車を借りることができなかった。結局、中古の車を買うことになり、車の販売店では、信用格付けを開始させるところから、支払いの設定を手伝ってくれた。
日本では、自動販売機やコンビニエンスストアで、ICカードを使って買い物をする。速くて簡単だ! アメリカでは、精算の列でわれわれの前にいる人が手で小切手を書き、サインをして、レジ係に手渡すのを辛抱強く待たなければならないこともある。
逆カルチャーショックについて書かれたインターネット上のウェブサイトでは、予期せぬことや想定外のことを予想することについて語られている。数字のボタンを押すと延々と続くメニューにつながれる、約30分間の電話はどうだろう:「お客様のお電話を尊重しており、品質管理とトレーニングの目的でお電話を録音させていただくことがあり…」、ああ、帰りたい!!!