科学者らは5月9日、ビタミンAの重要な供給源であり、果物や野菜を明るいオレンジ色にする色素であるカロチノイドを生じさせるニンジンの遺伝子を明らかにした。注目されるこの遺伝子はDCAR_032551と呼ばれ、『ネイチャー・ジェネティックス』誌に掲載された初めてのニンジンの完全なゲノム解読から浮上した。カロチノイドはニンジンで初めて発見されたが、新たに記録されたこの野菜(ニンジンのこと)の32,115の遺伝子のうち、どの遺伝子がカロチノイドの形成に最も関連しているかはなぞのままだった。ニンジンは今回、ジャガイモ、トマト、コショウなど、すべてのゲノムの配列が決定している数十の選ばれた野菜に入った。