ヘビー級の元世界チャンピオンのモハメド・アリさんが74歳で亡くなったとアメリカのメディアが6月4日に報じた。
NBCニュースによると、このボクシングの伝説的人物(アリさんのこと)は、呼吸器の不調の治療を受けていたアリゾナ州フェニックスの病院で6月3日に亡くなったという。
「モハメド・アリは、32年間のパーキンソン病との闘病後、74歳でこの世を去った。3回の優勝記録を持つボクシングの世界チャンピオンは、今夜亡くなった」と家族のスポークスマンであるボブ・ガンネル氏はその放送局に語った。
アリさんは30年以上前にパーキンソン病と診断され、健康状態は近年急速に悪化していた。
アリさんは、(旧名は)カシアス・マーセラス・クレイとして生まれ、1960年のローマオリンピックでライト・ヘビー級の金メダルを獲得して有名になった。1964年にソニー・リストン選手を破り、初の世界タイトルを獲得した。
アリさんはイスラム教に改宗し、1967年には仲間のアメリカ人たちに、ベトナムでのアメリカの戦争に反対したことで広く批判された。アメリカ軍に招集されることを拒み、その後、世界タイトルとボクシングのライセンスを剥奪された。軍の招集を拒んだことでの有罪判決は、1971年に覆された。彼はやがて1981年に引退し、61試合中56試合で勝利した。