ベルギーの動物園で6月2日、ジャイアントパンダの赤ちゃんが生まれた。世界に2000頭しかいない絶滅危惧種には稀な出来事だった。
「男の子です!」とペリダイザ動物公園の担当職員エリック・ドーム氏はベルギー南部で報道陣に語った。「すべてが非常にうまくいっています」。生まれたパンダの赤ちゃんは6歳のハオハオから早い時間に生まれた。ハオハオはパートナーのシンフイからの人工授精を受けていた。この誕生は「本当の奇跡」と呼ばれている。
赤ちゃんは、毛がなく、目が見えず、体重はわずか171グラムで、この動物園の担当職員ティム・バウツさんからは「小さなピンクのソーセージ」と表現された。この赤ちゃんは、母親の口にすくい上げられる前に、大きな鳴き声をあげた。
自然保護の世界団体であるWWFは、2014年の調査で世界に野生で生息するジャイアントパンダは1864頭しかいないと明らかにしており、この数値は1970年代後半の2倍近くで、ここ10年間では17%増となっている。