熱帯魚の一種が人間の顔を識別できると、科学者が6月7日に発表した。この驚くべき能力は、8匹のテッポウウオの実験で示された。虫を狙う代わりに、コンピュータのモニターに表示された人の顔の写真に向けて水を噴射するようテッポウウオに教えこんだ。テッポウウオには、まず2種類の顔を見せ、一方の顔に水を噴射するとごほうびとしてエサがもらえるよう条件付けをした。次に研究者たちは、新たに表示された44種類の顔の中から、テッポウウオが見覚えのある顔を認識し、それに向けて水を噴射するかどうかを調べた。すると、テッポウウオは80%以上の確率で正解した。この研究は、科学雑誌『サイエンティフィック・リポーツ』に発表された。