日本の硬貨を使う日本人がうらやましい。大きさ、色、穴があるかないかによって、他の多くの国の硬貨よりも見分けやすい。
グアムにいる日本人がコンビニエンスストアでアメリカの硬貨を差し出して、店員に適切な量のお金を取るように頼んでいたのを見たことがある。イギリスとオーストラリアでも、パブで飲み物を買うときに、地元の硬貨で同じようにしている外国人を見たことがある。とにかく紛らわし過ぎるのだ!
ご存じないかもしれない日本の硬貨についての事実をいくつかご紹介しよう。
1円玉は、慎重に置くと水に浮く世界で唯一の硬貨だ。100%アルミでできているため、軽い。鋳造するのにかかる費用は1円玉の価値以上で約2円かかるが、その一方で、1円玉は重さがぴったり1グラムなので、重さを測るのに使うことができる。
日本の神社に初詣に行き、私は多くの日本人がするのと同じことをして、さい銭箱に5円玉を投げ入れた。それは、5円(ごえん)の音は「強い良縁」という意味の「御縁」と同じ響きがあるからだ。
この硬貨には、50円玉のように真ん中に穴があいている。この穴は、古代から、人々が硬貨をひもに通して首や腕の回りにつけられるようについていると思っている人もいる。実は、これは事実ではなくて、硬貨のデザインはそれほど古くない。この穴のおかげで、製造コストの節約になり、偽造がしにくくなり、触っただけで区別しやすい。5円玉はまた、表にも裏にも一切アラビア数字がない唯一の硬貨だ。
あなたのポケットや財布に2000年以前に作られた500円玉は入っていないのではないかと思う。この硬貨は最初、1982年に500円札と取り替えるために鋳造された。(妻は今でもお守りとしてその紙幣を1枚持っている)。この硬貨に起こった最大の問題は、韓国の500ウォン硬貨と全く同じサイズだったことで、500ウォン硬貨は当時、日本の硬貨の価値の10分の1しかなかった。日本の自動販売機で500ウォン硬貨が使われ始め―運営企業はお金を失い始めた!
日本の造幣局は、2000年の500円玉に使われていた金属を変え、自動販売機の運営企業は日本と韓国の硬貨の違いが判別できるように機械を変更しなければならなかった。ちょっとした支障はあったが、500円玉は世界で最も価値の高い硬貨の1つだ。
最後に1つ:第二次世界大戦後、円には固定された価値がなかったので、アメリカの占領軍は1949年に1ドル360円とすると決めた。なぜ、360円だったのか? エンは円を意味し、円は360度だからだ。事実だろうか、都市伝説だろうか? あなたはどう思うだろうか?