ロシアのヴィタリー・ムトコ・スポーツ相は6月18日、国際陸上競技連盟(IAAF)による決定の後、ロシアのオリンピック出場の希望が絶たれたことを認めた。
6月17日、陸上競技の国際運営組織(IAAFのこと)は、ロシアの選手が8月のリオ五輪に出場することを禁止するという11月に出された一時的な決定を維持すると決めた。
6月18日、国際オリンピック委員会(IOC)は、IAAFの「ドーピングを禁ずる強い姿勢」を歓迎すると発表した。
「IOCの声明を考えると、我が国のスポーツ選手には(オリンピックに出場する)チャンスはもうない」と、ムトコ・スポーツ相は語り、ロシアの選手のために闘いを続けると主張した。
IAAFは、選手がある一定の厳しい条件を満たしている限り、個人資格として出場する可能性は残しつつ、満場一致でロシアの出場禁止を延長することを決めた。世界アンチ・ドーピング機関によって支持された当初の禁止は、国家主導のドーピングと、ロシアの検査制度にまん延した腐敗のために課されたものだった。
しかし、IAAFは6月17日、「ロシアの制度に汚染されていないことを明確に、納得できる形で示すことができる個人の選手」はそれでも出場することができると発表していた。