ダッカで起こった12時間の人質事件の後、それまでに行方不明になっていた7人の日本人全員が発見され、現地の病院で死亡が確認されたと、菅義偉官房長官は7月2日に東京での記者会見で述べた。
この立てこもりは、ダッカの外国人が多い地域にあるカフェで7月1日に起こり、20人の人質が亡くなり、そのうち7人が日本人、9人がイタリア人だった。7人の日本人は、男性が5人、女性が2人だった。亡くなった人のほとんどが、バングラデシュを訪れていたか、または一時的に仕事をしに来ていた人々だった。さらに、激しい戦いの間に、現地の治安維持部隊は6人の過激派を殺害した。
7月2日に、治安維持部隊と地元の警察は、ホリー・アーティザン・ベーカリー・カフェに突入し、7月1日に警官2人を殺し、約35人を人質にとっていた武装勢力を取り押さえた。
犠牲になった日本人7人を乗せた政府の飛行機が7月5日に帰国し、犠牲者の遺族もその飛行機に乗っていた。棺が飛行機の駐機場に降ろされた後、岸田文雄外相と、ラバブ・ファティマ駐日バングラデシュ大使を含む10数人ほどが、白い布をかけられた棺に献花し、黙祷した。
女王エリザベス2世の王室のクローゼットをのぞき見る前例のない展覧会が、バッキンガム宮殿でこの夏に開催される。
Royal Collection Trustは7月4日、君主の90歳の誕生日を祝う一環として、来場者は7月23日から10月2日まで、「Fashioning a Reign: 90 Years of Style from The Queen's Wardrobe」と題された女王の衣装を展示する特別展覧会を見せてもらえると発表した。
この展覧会では、女王の子ども時代から現在に至るまで、夜会のドレスや軍事式服を含め、さまざまな衣類が展示される。これには、アンジェラ・ケリー氏がデザインし、2011年に女王がウィリアム王子とケイト・ミドルトンさんの結婚式で着た衣装も含まれている。合計で約150着の衣装が展示される。
エリザベス女王は4月に90歳になり、その数カ月前には、曾々祖母のビクトリア女王の在位期間23,226日間を上回っていた。
10年前にタイとミャンマーの国境沿いで地雷を踏んでしまったゾウのモシャは、6月27日に9回目の義肢手術を受けた。
モシャは、その事故が起こったとき、生後わずか7カ月で、すぐにタイ北部にある「フレンズ・オブ・ザ・アジアン・エレファント・ファウンデーション」が運営する病院に運び込まれた。2年後に、外科医のテルドチャイ・ジヴァカーテさんがモシャに新しい足と新しい生活を与えた。成長に合わせて、彼は新しく、長くて強い義足をモシャのために設計する。「モシャの歩き方はバランスが取れていなくて、背骨が曲がり始めていた」とテルドチャイさん(72)は、モシャが最新の義足を与えられたときに語った。「モシャは死んでいたかもしれない」。
モシャは、最初の義肢をつけてもらったときは、体重が600キロしかなかったが、今では2000キロを超えている。
「フレンズ・オブ・ザ・アジアン・エレファント・ファウンデーション」の病院は、1993年に設立され、世界初のゾウの病院だった。現在は17頭の患者がいる。
松山英樹選手はジカ熱の懸念があるため、リオ五輪に出場しないと、このゴルフ選手(松山選手のこと)は7月3日に述べた。
ゴルフがオリンピック種目として復活するのは112年ぶりだが、松山選手は、世界1位のジェイソン・デイ選手と、第4位のロリー・マキロイ選手と同じように、出場を辞退する。3人ともこの蚊媒介ウイルスを理由に挙げている。
「多くのことに基いてこの決断をしました」と松山選手は述べた。
日本とアメリカは7月5日、罪を犯した場合にアメリカの裁判権の下に置かれる民間人の労働者の定義を狭めることに正式に合意した。
5月以降、日本政府とアメリカ政府は、地位協定の履行の変更に取り組んできた。
沖縄の多くの人々が、日米地位協定は、アメリカ人を保護しすぎていると感じており、協定の全面的な改訂を要求している。
日本のオリンピック関係者は7月3日、この夏のリオ五輪で、日本が4年後の東京(五輪)でさらによい成績を収めることを目指して前進するため大いにに努力することへの期待を示した。
2020年のオリンピックで14枚の金メダルを取るという目標を設定し、日本オリンピック委員会は、今年のオリンピックでその目標への弾みをつけられるようにと望んでいる。
できるだけ「たくさんメダルをとれるようにしたい」と、代表団の総監督高田裕司氏は東京での式典で語った。
与党自民党の東京支部は7月5日、7月31日の東京都知事選挙の候補者を7月10日の参議院選後に選ぶと発表した。
この決定は、1人の候補者で自民都連がまとまれないことを浮き彫りにしている。元防衛大臣の小池百合子氏が繰り返し自民党の推薦を求めているが、報じられるところによると、党都連会長の石原伸晃氏とその他の幹部は、元岩手県知事の増田寛也氏の選出を希望しているという。
英国独立党(UKIP)のナイジェル・ファラージ党首は7月4日、イギリスをEUから離脱させるという政治的な念願を達成したと述べ、党首を辞任した。
ファラージ党首は、イギリスのEU離脱キャンペーン(BrexitはBritain[イギリス]とexit[出ていく]をかけあわせた造語)に尽力し、移民の問題を主唱した。
「我が国を独立国家にしたかったため、ビジネス業界からこの闘いに参入した」とファラージ党首は言った。
ニューヨーク市のセントラルパークで7月3日に爆発物が爆発し、踏んだ男性1人に重傷を負わせた。その爆発物は、人を傷つけるために作られたものではなさそうだと、警察は7月4日に発表した。
手製の爆発物は、7月3日に爆発したときにポリ袋の中に入っていたと、ニューヨークの爆発物処理班の広報担当者は述べ、おそらく「その爆発物を恐らく試してみたかった爆発物の愛好家」によって作られたものだろうと加えた。
FBIは、ヒラリー・クリントン氏が国務長官時代に個人のEメールサーバーを使用した件について、刑事告訴の勧告をしないと、FBIのジェイムズ・コミー氏は7月5日に述べ、大統領選へのクリントン氏にとっての法的措置の脅威を取り除いた。
しかし、コミー氏はクリントン氏の行動を「極めて配慮に欠けて」いると述べ、機密文書の扱いに対する怠慢なアプローチについて、クリントン氏が率いた機関を責めた。
「この件に適切な罪名がない」とコミー氏は声明の中で述べた。
強烈な放射線をものともせず、NASAの宇宙飛行機は7月4日、この惑星の王様(木星のこと)の探索を始めた5年間の旅の後、木星に到着した。
木星への到着は、劇的だった。太陽光発電のジュノーが目標物に近づくと、ロケットエンジンを始動し、スピードを落として、穏やかに軌道に滑り込んだ。
「ジュノーはわれわれに歌い、完全な歌だった」と、ミッション後の短い説明の間に、カリフォルニア州のパサデナにあるNASAのジェット・プロパルジョン・ラボラトリーのプロジェクトマネージャー、リック・ニバッケン氏は述べた。
テスラは6月30日、同社の電気自動車モデルSで自動運転機能「オートパイロット」の利用中に、運転手が1人亡くなり、アメリカ連邦政府による安全検査を受けることになったと発表した。テスラは、この死亡事故は「悲劇的な喪失」であり、オートパイロットシステムが作動中に起こった初の事故だと述べた。「これは、オートパイロットが作動中に、1億3000万マイル(2億900万キロ)を少し超えて走行中に初めて起こった死亡事故だった」と同社は述べている。「アメリカの全自動車中、9400万マイルごとに1度死亡事故がある」。
テスラは、この機能を昨年公開している。この機能により、自動車は、車線を変更し、速度を管理し、ブレーキをかけることもできる。
主要な経済界のロビー団体の調べによると、イギリス企業のトップの5分の1は、イギリスがEUを離脱する決定をしたことを受けて、事業の国外移転を考えているという。英経営者協会(IoD)は、6月24日と25日に、1000人以上の会員に聞き取り調査をし、4人に1人が国民投票後に新規雇用を凍結する計画だと補足した。IoDの64%近くが、国民投票の結果が事業に悪影響だと考えており、好影響をもたらすと考えているのは23%だった。9%が違いはないと考えている。IoDの会員の3分の1以上が、国民投票の結果、設備投資を削減するだろうと述べている。
ネットフリックスやアマゾン、フールーといった動画配信サービスは、重要な指標となる数値に達した―アメリカの家庭の半数が今では(視聴の)契約をしていることが、6月27日に調査で示された。
ニールセン・トータル・オーディエンス・レポートで、2016年の第1四半期に、オンデマンドの動画配信サービス(SVOD)は、アメリカの家庭の50%に到達し、この割合は、デジタルビデオレコーダー(DVR)の割合と同じだったことがわかった。「DVRの割合は横ばいになっているが、SVODの普及率は伸びている」とその報告書は明らかにした。
この報告書は、特に若年層の成人の間で、新たなオンデマンドでの動画配信サービスが伸びていることを確認している。
中国通信機器大手の華為技術の日本支社は、日本のノートパソコン市場に参入し、ノートPCとしてもタブレットとしても使えるタイプの「華為メイトブック」を7月15日に発売する。国内のパソコン市場は、スマートフォンの人気の中で、縮小している。「スマートフォン事業で培ったノウハウを使って、新しいステージをもたらしたい」と華為の関係者は述べた。華為のノートパソコンの売上は、日本の市場の競争を激化させると見られ、日本の市場では、台湾のASUSTeKコンピュータとマイクロソフトがノートパソコンとしてもタブレットとしても使えるタイプのノートパソコンを販売している。
日本の「雑誌がよく売れ、書籍が売れない」という何十年も続く傾向は、ついに終わりを迎えたかもしれない。日本の出版取次大手の日本出版販売は、2016年3月までの2015年度の書籍単独の売上は、前年からわずかに伸びて2476億円となり、雑誌の売上2435億円を、32年ぶりに上回った。同社は、書籍単独の売上の伸びを、芥川賞を受賞したお笑い芸人の又吉直樹氏が書いた『火花』を含め、多数の小説のヒット作が要因となっていると考えている。雑誌の売上は、女性ファッション誌の売上の低迷が主な原因となり、9.9%とかなり落ち込んだ。
中国は、絶滅危惧種を原料とした食品の販売を禁止する新しい野生動物保護法を可決したと、国営メディアが発表した。この措置は、議会で7月2日に承認され、「野生動物の使用と、野生動物由来の製品に対する規制を強化する」と国営の新華社通信は述べた。新法は、絶滅危惧種の動物から作られたあらゆる食品の製造と販売を禁止する。しかし、この法律は、絶滅危惧種を「飼育し、公演させる」ことは許可しており、「関係当局」から許可がある場合に限り、絶滅危惧種の動物を原料とした製品の「販売、購入、使用」も許可している。
イギリスがこの連合(EUのこと)から離脱したら、世界の第2言語であり、EUの機関で主要な使用言語となっている英語は、もしかするともう公用語ではなくなるかもしれないと、EUの幹部が6月27日に述べた。
非現実的だが、この象徴的な動きは、ヨーロッパ大陸におけるイギリス政府の影響力をさらに減じるだろう。
各加盟国には、EUの言葉を一つ推薦する権利が与えられている。英語はヨーロッパで最も話されている言語ではあり、加盟国のうち3ヵ国の公用語であるが、欧州連合で法的に英語を選定しているのはイギリスだけだ。
「英語は、イギリスが届け出ているので、公用語となっている。イギリスが離脱すれば、EUの公用語から英語がなくなる」と、欧州議会の憲法問題委員会のダヌタ・ヒューブナー委員長は、EUを離脱するというイギリスの国民投票の法的な影響について、記者会見で述べた。
英語は、公用語でなくなるとしても、使用言語としては残るかもしれないと、ヒューブナー委員長は述べ、英語を公用語としておくには、すべての加盟国の同意を必要とすると補足した。
金曜日の夜9時30分、to-doリストのまだ途中だった仕事を終わらせようと、大忙しで机に向かっていた。朝早くから身体に良くないペースでコーヒーをがぶ飲みしていて、継ぎ足す必要があったので、キッチンに向かうと、湯沸し器に実に行列ができていた! それは毎日のことで、そんなに遅くまで働いていたのは私だけではなかった。これが日本だ。残業が職業生活で普通のことになっている。しかし、残業は普通のことにできる、いや、すべきなのか?
日本は、「バブル」時代に遡る長時間労働で悪名高い。バブル時代とは、会社の従業員が大隊の兵士にもっと似ていた時代だと、聞かされている。夜遅くまで残業するというこの献身は、一部には、80年代中の高度経済成長を進めたと言われている。今では、しかし、残業はうつ病や労働関連死にまでつながる可能性があるということに人々は気づき始めている。働いて、働いて、働いて、という連鎖反応は、どんどん悪い方向へ行く。
この問題への取り組みについてはたくさんの話がある。最近では、政府が残業時間に上限を設ける政策をまとめていることをニュースで読んだ。残業に対する考え方に変化が起こっている証拠を目にしてきた。例えば、友人たちが、長時間働き過ぎた時には1日休みをとらなければならないと言ったことがある。もしこうしたことが頻繁であれば、時間管理を改善する方法について、上司とミーティングをしなければならないという。
手に入る最新のOECDの数値によると、日本は2014年に平均1,729時間働いていて、韓国の2,124時間、アメリカの1,789時間よりもずっと少ない。一方、フランス、ドイツのようなヨーロッパ諸国は、かなり出勤時間が少ない。父は私の故郷のロンドンの銀行で働いているが、つまるところ、彼はほとんどの人々よりも長い日数を働いていることになるだろう。しかし、彼はたいてい、午後5時30分頃には仕事を終え、同僚全員が午後8時までには会社を出ているという。契約で決められた時間以降も働くのは締め切りがある場合だけで、残業はときどきある必要悪とみなされていて、企業文化の一部としては受け入れられていない。
では、なぜ、長時間労働が当然のことである国もあれば、そうでない国もあるのだろうか? それは日本の集団行動という広く喧伝されている考え方のせいなのではないか? だが、熱心に働くアメリカには、このようなグループ志向のメンタリティーはないと言いたい。
おそらくそれは、仕事での成功をわれわれが測る方法と関係があると思う。私たちは、仕事を完了するよりも、働いた時間数に焦点を当てている。遅くまで働くことが、自動的に、よりいい仕事をしているということになる、そうだろうか? たぶん、もう優先事項を吟味した方がいいときが来ている。
というわけで、私は帰宅する。