自民党は7月10日の参議院選挙で躍進し、かなりの差で多数を維持し、憲法改変への道を開いた。公明党と連立政権を組んでいる自民党は、改選121議席中55議席を獲得し、参議院242議席のうち非改選だった半数の議席ですでに有している議席と合わせて単独過半数を獲得するにはわずかに足りなかった。
平和憲法の改変に前向きな与党勢力とそれ以外の議員は、参議院で3分の2議席を形成するのに十分な議席を獲得し、改憲発議への道を開いた。参議院で改選となった121議席中、77議席が自民党、公明党と、それ以外の改憲に賛成する議員が獲得した。非改選の改憲賛成派が占める88議席と合わせると、この数字は改憲を発議し、この件について国民投票を呼びかけるのに必要な3分の2の過半数となる。
「国会の委員会での徹底した議論と国民の深い理解を通じて、どの条項を改正するか(意見の)合致を期待できる」と安倍首相はテレビ番組で7月10日の夜に語った。