科学者らは8月1日、うつ病の遺伝的なリスクについて新たな証拠を報告し、大うつ病性障害(MDD)に関連があるとする17種類の遺伝的変異を明らかにした。この発見はMDDの背後にある生物学の理解を高め、その治療に道を開くものだろうと、研究チームは『ネイチャー・ジェネティクス』誌に書いた。単にうつとしても知られるMDDは、ほとんどの専門家が、遺伝的要素と環境的要素の組み合わせが原因で起こると考えている精神障害とみなされている。今回の新たな研究は、ヨーロッパ系の人々におけるMDDとの遺伝的な関連を観察した初の研究だ。これ以前のDNAの証拠はアジアの人々にしか発見されていない。