ウサイン・ボルト選手は8月14日、リオ五輪の100メートル走で、先頭を走っていたジャスティン・ガトリン選手に迫り、連続3度目の金メダルを獲得し、オリンピックの伝説にさらに深く名前を刻んだ。
このジャマイカ人(ボルト選手のこと)は、出場が連続で3回目となるオリンピックの短距離走で全3種目制覇を狙っている。スタートで出遅れてから、レースのほとんどでアメリカのガトリン選手の後を追っていたが、0.08秒差の9.81秒というタイムでライバルに辛勝した。
「ここへ来たのはこのためだ」とボルト選手は語った。「よい方向へ第一歩を踏めた。うれしいし、自分を誇りに思うよ。完璧な出来栄えではなかったけど、やり遂げた」。
ガトリン選手は、9.89秒で銀メダルを獲得し、次いでカナダのアンドレ・ドグラス選手が9.91秒で銅メダルを獲得した。その後には、ジャマイカのヨハン・ブレーク選手が9.93秒で続いた。
ボルト選手が勝利したタイムは、自身の世界記録9.58秒には及ばず、このジャマイカ人(ボルト選手のこと)はペースがゆっくりになった理由を、準決勝と決勝の間にわずか1時間あまりしか空き時間がなかったためだとした。「空き時間が実に短かったので、速く走るのはとても難しかった」とボルト選手は述べた。準決勝では9.86秒のタイムを記録した。「私に言わせればこんなのはばかげている。準決勝ではとてもいい気分だったから。『きっと速いタイムで走ることができる』という感じだったんだ」。