つい最近まで、カリフォルニア沖のチャンネル諸島固有種のキツネは絶滅寸前だった。アメリカの野生動物を担当する関係者が8月11日、連邦政府がまとめた絶滅危惧種に指定された動物のリストからこの諸島のキツネの亜種3種を除くまでに、個体数が回復した。そして、絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律の下で(絶滅危惧種)リストに入ったどの哺乳類よりも速いペースでの回復であるとして、この個体数回復を歓迎した。サンミゲル島、サンタローザ島、サンタクルス島を歩きまわるこの小型のキツネは、その個体数がイヌワシによってほぼ一掃された後、2004年に絶滅危惧種のリストに登録された。科学者たちは、この迅速な回復は、捕食者を移動させる努力のおかげだと考えている。