新たに選出された東京都知事は世界最大の魚市場の移転計画を延期した。
小池百合子都知事は8月31日、移転先の環境事前調査が1月に完了した後にならなければ、移転期日を決定しないと発表した。移転は11月初めに行なわれる予定だった。現在の築地市場は、東京湾の埋立地である豊洲の、かつてガス工場があった場所に移転されることになっていたが、土壌汚染の懸念がある。
7月に選出された小池都知事は、5800億円という移設費も疑問視している。建設費だけでも、当初見積もられていた額から3倍近くの2750億円になっている。
中央区にあるこの有名な市場(築地市場のこと)は、11月2日に閉鎖され、11月7日に豊洲の40万平方メートルの土地にある複数階の新しくできた施設に再オープンする予定だった。
築地で魚を販売する業者の多く、特にマグロの卸売業者は、豊洲の土壌汚染への懸念と、計画されている代替施設の欠点を背景として、移転に反対していた。他の業者も、新市場への移転が最も利益を得られる繁忙期の前に予定されているため、延期を求めていた。
ベテラン女優が8月26日、息子の俳優が3日前に強姦の疑いで逮捕された後に謝罪した。
「被害者の方と、私の息子の(テレビ番組や映画への)出演キャンセルによってご迷惑をかけた方々、収録を改めてし直さなければならなくなった方々にはどれだけ謝罪(あるいは謝罪を表明)しても十分にはしきれません」と高畑淳子さんは満員の記者会見で語った。
濃いグレーの服を身にまとい、この61歳の女優(高畑淳子さんのこと)は、息子の高畑裕太容疑者(22)と群馬県の警察署で8月25日に会ったと話した。
高畑裕太容疑者は、宿泊していた前橋市のホテルで従業員を強姦した疑いで逮捕された。伝えられるところでは、被害にあった40代の女性に対し、部屋に歯ブラシを持ってきて欲しいと頼み、無理やり部屋に入れて強姦したという。警察は、容疑者は起訴内容を認めていると話している。
BBCの投票によると、デヴィッド・リンチ監督の名作『マルホランド・ドライブ』が21世紀の最も偉大な映画に選ばれ、宮ア駿監督の『千と千尋の神隠し』が4位に選ばれたという。
『マルホランド・ドライブ』と『千と千尋の神隠し』はどちらも2001年に公開された。
2位はウォン・カーウァイ監督の『花様年華』(2000年)、3位はポール・トーマス・アンダーソン監督の『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007年)、5位はリチャード・リンクレイター監督の『6才のボクが、大人になるまで。』(2014年)だった。
100本の映画のリストは、世界中の映画批評家177人によって選ばれた。2000年も含んでいる。
宮ア駿監督の『千と千尋の神隠し』は、ファンタジーのアニメ映画で、2003年のアカデミー賞アニメ部門で長編アニメ映画賞、2002年にベルリン国際映画祭で金熊賞などの賞を受賞している。
8月27日に姿を消した行方不明の女児の遺体が、29日の早くに長野県小谷村の川で発見されたと、地元の警察が発表した。
警察は遺体の身元を、小谷村の祖父母の家に滞在していた町田莉菜さん(7)と特定した。町田さんは8月27日の昼前に祖父母の家を出た後、行方が分からなくなっていた。
捜査筋は女児が(町田さんのこと)誤って川に転落した可能性を調査していると語った。
東京メトロは、他の鉄道会社や運送会社と連携して行なう、地下鉄システムを活用した小包宅配サービスの実行可能性を試験すると、業界筋が8月27日に明らかにした。
秋に始まるこの実験では、小包が東京東部の新木場駅または埼玉県の和光市駅で回送車両に積み込まれ、銀座一丁目駅を含む銀座付近の3駅でトラックに移されると、同筋は述べている。
陸路を使う輸送会社はトラック運転手不足などの課題に直面している。
さいたま地方裁判所は8月26日、専有のTVチューナーがついた携帯電話の所有者は公共放送のNHKと放送受信契約を結ぶ義務はないという判決を下した。
この最新の判決は、TVチューナー付きの携帯端末を所有する多くの市民にも影響を与えうる前例を作った。
この判決は、ワンセグ機能付きの携帯端末にテレビの受信料の支払いが正当化されるかどうかを問うテストケースだと見られていた。
NHKはこの判決を高等裁判所に上告すると述べている。
ロンドンで2年間を過ごした日本の小説家、夏目漱石(1867-1916)を記念するロンドンの博物館は、当初の計画よりも1年早い今年の9月に閉館すると、同館の運営者が8月28日に共同通信に伝えた。
恒松郁生館長は、以前は、夏目漱石の生誕150年を記念する2017年9月にロンドン漱石記念館を閉館する予定でいたが、イギリスが6月にEU離脱を決定したことで、閉館の前倒しを余儀なくされたと語った。
恒松館長は、「記念館を閉館せざるを得ないことは大変残念だ」と述べた。
イタリアの司教は8月30日、アマトリーチェで行なわれた国葬中に、イタリアの地震で死者が多数出てしまったことの背景に疑われる手抜きの建設を遠回しに批判した。
「地震だけでは人は死なない。最も死者を出すのは人間の行ないだ」と、8月24日の地震で亡くなった292人の犠牲者を悼むこのイタリアの中心部の都市(アマトリーチェのこと)での葬儀で、リエーティのドミニコ・ポンピリ司教は語った。
捜査班は地震について調べている。公的資金を使って地震から守るための改装工事が行なわれたにもかかわらず、多くの建物が崩壊した。
フランスの行政に関する最高裁判所(国務院のこと)は8月26日、地中海のビーチリゾートでブルキニ(イスラム女性向けの全身を覆う水着)着用禁止を覆した。水着の禁止措置はフランスを二分しており、イスラム教徒との同国の複雑な関係に対しては世界の注目が集まっているが、事実上、町では水着についての禁止措置をとることはできないということになった。
国務院の判決にもかかわらず、議論は続きそうだ。イスラム教徒の衣服に関する禁止措置を支持するマニュエル・ヴァルス首相は、公共の場で宗教を示すことが歓迎されないフランスにとって、これについての議論は「根本的」と述べている。
ブラジルの上院は8月31日、国家予算の管理において会計法を破ったとして、ディルマ・ルセフ大統領を罷免した。
この決定は広く予想されていたが、ルセフ大統領は今も自分は無実だと述べている。
「今日は、61人が、その多くは告訴され、腐敗しているが、5400万人のブラジル国民の投票をゴミに捨てた日だ」とルセフ大統領はこの決定の数分後にツイートした。
ルセフ氏の副大統領で敵に転じたミシェル・テメル氏がすぐさま大統領に就任した。
イエメン南部の都市アデンで8月29日、ISが犯行声明を出している自動車爆弾による自爆攻撃が起こり、少なくとも54人の政権派の新兵が死亡したと、関係者は発表した。この攻撃により、この武装グループ(ISのこと)が大規模な攻撃を展開するのに、イエメンの紛争をいかに利用できるかを強調した。
2つの学校と1つのモスクが近くにある地域に軽トラックが突っ込んで群衆の中で爆発した際、複数の男が付近にいたと、目撃者は述べた。
「遺体とバラバラになった遺体の一部が一帯に散らばっていた」と地元の住民は語った。「大虐殺だった」。
科学者らは8月24日、太陽に最も近い恒星のまわりを公転する地球くらいの大きさの惑星の発見を発表し、いつかロボットによる探索が行なわれるかもしれない生存可能な世界という輝かしい展望を開いた。この惑星は、「プロキシマb」と名付けられ、水が液体として存在することのできる「温暖な」領域内にある。「岩石でできている可能性が非常に高い小質量の惑星が、太陽系に最も近い恒星を周回していることをついに示すことができた」と、論文の共同執筆者でフランス南部モンペリエ大学の天体物理学者ジュリアン・モラン氏は語った。「プロキシマbはおそらく、人間が作った探査機が訪れる最初の系外惑星になるだろう」と述べた。
気候変動と外来植物のブタクサの拡大が伴って、ヨーロッパと北米全体で季節性アレルギーに苦しむ人々の数が2倍になると、研究者らが8月25日に発表した。世紀半ばまでに、ヨーロッパで7700万人が花粉症の不幸に見舞われ、現在の3300万人から増加すると、『エンバイロメンタル・ヘルス・パースペクティブス』誌で報告された。「ブタクサアレルギーは、ヨーロッパの多くの地域で主要な健康問題となる可能性がある」と、論文の筆頭著者で、英イーストアングリア大学の研究者イアン・レイク氏は述べた。花粉症は、ヨーロッパの人々の40%近くが人生のどこかの段階で影響を受けるアレルギー症状だ。
クラゲに刺されるのを避けたい海水浴客は、クラゲが浜辺に現れるのと月の満ち欠けの関連をイスラエルの研究者たちが発見した後、夜空を確認したくなるかもしれない。その研究で、月の満ち欠けに基づく暦が、いつイスラエルの海岸にクラゲが現れるのかを決める重大な決定因子だということが明らかになった。満月までの数日と満月の間には、クラゲが浜辺に押し寄せる可能性がかなり高くなり、人を刺すかもしれないことが、この研究でわかった。「我々の発見に驚いた」と、研究者のAvi Algazi氏は述べた。「月がさまざまなものに大きく影響することは知っていたが、クラゲと月の相関を示す統計的なデータはこれまでなかった」。
サナダムシを駆除するのに使われる一般薬が、研究室での実験でジカウイルスの増殖を防いだと、8月29日に科学者らが発表した。医薬品『ニクロサミド』はこれまでに、妊娠中の女性にも安全であることがわかっているが、ジカウィルス感染治療のための迅速な展開が促進される可能性があると、『ネーチャー・メディスン』誌で報告された。「この発見は現在のジカウイルス研究を大幅に進歩させ、ジカ熱治療の開発に迅速な効果をもたらすはずだ」と研究チームは結論づけた。主に蚊を媒介して感染するが、性的接触によっても感染するジカウイルスは、感染した女性の胎児に重度の出生異常を引き起こす恐れがある。
妊娠中の女性のおなかに話しかける親たちと同じく、ふ化する前の卵にさえずりかける鳥もおり、その理由は、気温が上昇している世界についてひなに準備をさせるためかもしれないと、研究者たちが8月18日に明らかにした。『サイエンス』誌に掲載されたこの研究は、特に天候が暑い¥26℃以上ある―ときと、抱卵の時期が終わりに近づいているときに卵にさえずりかけるキンカチョウに特有の習性を調査した。キンカチョウは何を言っているのだろうか? 外の気温と何か関係があるのだろうか? 研究者たちは、外の気温に卵は影響を受けず、親鳥が温めているときは安定して37℃に保たれていることから、その可能性があるかもしれないと考えている。
地球外生命体の兆候を探って宇宙をスキャンしているロシアの電波望遠鏡が、「強い信号」を検知し、科学界の関心をかきたてている。「地球外文明のしわざだと主張する者はいないが、さらなる研究をする価値は確実にある」と、深宇宙探査研究に関するウェブサイト『ケンタウリ・ドリームス』の著者のポール・ギルスター氏は述べている。この信号は、地球から約95光年離れた恒星「HD164595」の方向から届いている。この星は、少なくとも1つの惑星を持つことがわかっており、惑星の数はもっと多い可能性もある。専門家らは、この信号が何を意味しているのか、正確にどこからきているのかを断言するのは時期尚早だと述べている。
貧しいフィリピンの漁師が、世界最大とみられる真珠を発見していたが、その価値を知らずに10年間ベッドの下にしまいこんでいたと、地元当局が明らかにした。
地元の観光関連のトップで、その漁師のおばでもあるCynthia Amurao氏によると、彼が海上で嵐が過ぎ去るのを待っていたときに、船のいかりをひっかけた巨大な二枚貝の中に34キロの真珠を見つけたという。
何千万ドルもの価値があるとは知らずに、フィリピン西部パラワン島にあるわらぶき屋根の小屋に、30?60センチある真珠を保管し、幸運のお守りとして木製のベッドの下に押し込んでいたとAmurao氏は付け加えた。
7月に、この漁師は新しい住所に引っ越し、その物体を3輪車に乗せておばのもとへ持って行き、彼のために隠しておいてほしいと頼んだと、Amurao氏は述べた。「この真珠がディナーテーブルの上にただ置かれているのを見てあぜんとした」という。
「私は甥に、価値がわからないんだから、隠しておくなんて無意味だ。隠すのではなく、公開してはどうかと言った」とAmurao氏は語った。
彼の同意の下、その真珠はプエルト・プリンセサの市役所に公開された。
私たちは、多様なバックグラウンドを持つ人々でいっぱいの多文化社会に生きている。仲良くやりたければ、文化を認識する必要がある。では、「文化」とはずばり何だろうか?
「文化」を理解する一つの方法は、辞書を見てみることだ。いくつかの辞書は短い定義が載っている:「文化とは、ある集団の人々の生活の仕方である」。ほかの辞書には、特徴が載っているものもある:「文化には、知識、信条、習慣、国の価値観などが含まれる」。
文化を理解するには他に比喩を使う方法もある。比喩とは何か? 比喩は、興味を引くイメージを用いて、二つの物事を例える方法だ。比喩は、私たちが気づいていないことも多い側面を強調することによって、理解を深める。
文化の比喩を見る前に、他の話題でウォーミングアップをしよう―人生だ。人生とは何か? これは大きな質問だ! 考えてみたい3つの比喩を見てみよう。
「人生はジェットコースターのようなものだ」。ゆっくりと始まり、加速していく。アップダウンがあり、予期せぬ曲折があり、恐ろしいこともよくある。一瞬一瞬が強烈だが、あっという間に終わってしまう。楽しむには、パートナーや友人と一緒にいるのが一番だ! 「人生はトランプのようなものだ」。生まれるとき、私たちはそれぞれに異なるカードの一式が配られる。強い組み合わせのものを持っている人もいれば、手持ちのカードが弱い人たちもいる。成功するためには、リスクをとらなければならず、持っているもので最善を尽くさなければならない。 「人生は本のようなものだ」。長いものもあれば、短いものもあるが、変わった登場人物がたくさんいて、複雑な筋書きがある。つまらないときもあるが、面白いときもある。毎日が異なる1ページで、次に何が起こるかは分からない。結末を知るには読み続けなければならない!
人生の比喩で遊ぶのは面白い。あなたもほかに考えつくだろう。では、文化はどうだろうか? 少し見てみよう。「文化は金魚鉢のようなものだ」。魚は水に囲まれて人生を過ごすが、それに慣れてしまって気づいていない。同じように、自分たちの文化にどっぷりと使って過ごしているが、当たり前に思えて、あることすら気が付かない。 「文化は木のようなものだ」。枝がたくさんあって、特定の環境に根ざしている。どの木も独特だが、成長を続ける。同じように、文化には多くの下部文化があり、特定の場所に根ざしている。どの文化も独特だが、変わり続ける。 「文化はコンピューターのオペレーティングシステムのようなものだ」。コンピューターのように、人々はハードウェア(=身体)と、ソフトウェア(=文化)からできている。技術上の問題がコンピューターと異なるオペレーティングシステムの間で起こるのとちょうど同じように、文化的な問題も、異なる文化の人々との間で生じる。 「文化は氷山のようなものだ」。それは、目に見える先端(=食べ物、衣服、祭り)と、水面下にあるもっと大きな部分(=価値観、態度、信条)から成っている。目に見えない部分が、最も危ないときもある。
文化的な理解を深めることは、一生にわたる冒険だ。文化と人生について、あなた独自の比喩を作ることができるように健闘を祈る!