安倍晋三首相は9月5日、日中が海空連絡メカニズムの早期実現に向けた対談を加速することで中国の習近平国家主席と意見が一致したと述べた。海空連絡メカニズムは、東シナ海での偶発的な衝突を防ぐための防衛当局間のホットラインの一種だ。
両首脳は1年半近くぶりの対話で、二国間の関係の安定的な発展が地域内の平和と繁栄に不可欠であることに同意した。
安倍首相は習国家主席に対し、日本は国際的な経済成長に貢献し、「困難な課題に対処し」「ウィン・ウィンの協力関係を促進すること」によって「友好な」関係を築くために、中国と協力したいと考えていると伝えた。
習国家主席は「長期的かつ、健全で安定的な」二国間の関係は、両国の国民だけでなく、世界の人々に恩恵をもたらすだろうと述べた。
報道陣に公開されていた会談の冒頭で、習国家主席は、日中の関係を「可能な限り早期に正常な発展の軌道に」戻すように両国は努力しなければならないと述べた。
会談は2015年4月以来初めてで、主要20カ国・地域(G20)の2日にわたる首脳会議が夕方に終了した後に中国の杭州市で行なわれた。
ジャイアントパンダは積極的な保護活動のおかげで、絶滅危惧種リストから外れた。国際自然保護連合(IUCN)は9月4日に発表された報告書で、ジャイアントパンダは現在、中国南部における野生の個体数の増加を反映して、「(endangeredより危険度が低い)絶滅危惧II類」として分類されたことを明らかにした。IUCNの報告書は、野生のパンダの個体数は2004年の1,596頭から2014年には1,864頭に急増したと伝えている。
この報告書は、森林保護が改善されたことで、パンダの個体数は増加したものの、気候変動で今後80年以内に、パンダが食べる天然の笹の生育地の35%以上の減少が予測されていると警告した。それでも、この動物保護団体(IUCNのこと)は長い間中国の象徴となってきた黒と白のクマの個体数の回復を歓迎した。
パンダの個体数は、密猟と森林伐採により、1980年代に推定で1000頭以下にまで減少した。
1666年にロンドンを襲った「ロンドン大火」から350年を記念して、17世紀ロンドンの木造建造物の大型模型に、火が付けられた。
この長さ120メートルの模型は、テムズ川で9月4日の夜に点火され、高層ビルの輪郭を背景に壮観な炎を出現させた。見物人たちは、水上に浮かぶ建物の模型が火に飲み込まれる様子を写真に収めていた。
火事の再現は、1666年に城郭都市(ロンドンのこと)のほとんどを焼き尽くした大規模な4日間の火事を記念する祭りのフィナーレを飾った。約13,000軒の家屋と事業所がこの災害で損壊した。
このイベントは、アメリカの芸術家のデイヴィッド・ベスト氏とイベント主催者Artichokeが協力して行なった事業の一環だった。Artichokeは、この大火について、パフォーマンスやツアー、レクチャーを含め、6日間にわたって物語を再現するイベントを立ち上げた。
北朝鮮は9月5日、弾道ミサイル3発を同国西岸から一斉発射し、いずれも日本の排他的経済水域に落下した。日本政府はこの動きについて、北朝鮮が日本列島を襲撃する能力を高める中でもたらされた、国内の安全保障に対する深刻な脅威であると評した。
菅義偉官房長官は定例会見で「これはわが国の安全保障に対する深刻な脅威だ」と述べた。「同時に、現在、G20首脳会議が開催されており、国際社会への挑発行為でもある」と語った。
政府は、皇室典範を改正する可能性を討議する前に、82歳の明仁天皇の退位を可能にする特別措置法の制定に傾いていると、9月5日に関係筋が明らかにした。
特別措置法は現在の天皇にのみ適用され、恒久的な生前退位の制度を設けるのかどうかや、結婚した女性の皇族が天皇家に残ることができるようにするかどうかなど、複雑な皇室典範の改正を伴わないと、同筋は伝えている。
大阪府の関西国際空港で、従業員の間ではしかが急速に広がっており、8月半ばから、20代、30代の男女32人がこのウィルス性の病気(はしかのこと)に感染したことが確認されたと、関係者が明らかにした。
ウィルス感染の検査をした医師を含めて、さらに3人がこの伝染性の高い病気(はしかのこと)に感染したことが9月4日に報告された。
従業員の何人かははしかの予防接種を受けていないと思われ、空港の運営会社の関西エアポートは警戒を強化している。
日本は9月6日にバンコクで2-0でタイに勝ち、アジア圏グループBで初勝利を収めて、ワールドカップ出場をかけた最終予選の望みをつないだ。
原口元気選手はバンコクのラジャマンガラ・スタジアムで先制点を挙げ、その後、浅野拓磨選手が追加点を決めて、余裕のある勝利を収めた。
日本のヴァヒド・ハリルホジッチ監督は、勝ってよかったが、チームはもっと得点できたはずだと述べた。「メンタルを強化しないといけない」と監督は語った。
日本の次の試合は、日本で行なわれる10月6日の対イラク戦だ。
香港の民主派の候補者は、極めて重要な立法会選挙において、改憲発議を否決する力を保持するのに十分な議席を獲得し、中国政府に対する政治的な闘いで新しい局面に入ったことが、正式な開票結果で9月5日に示された。
9月4日の投票が記録的な投票率だったことも助けとなり、70議席中少なくとも27議席を民主派が押さえた。当選者には、2014年の民主化を求める大規模な路上デモに参加した若い候補者も多く含まれ、中国政府が香港を統治する方法を変えようと模索している。
アフガニスタン国防省付近で9月5日、2度の爆発が起こり、保安部隊の軍事司令官2人を含む少なくとも24人が死亡した。この攻撃はタリバンが犯行声明を出している。
保健省報道官のIsmail Kawasi氏は、カブール中心部での攻撃で、90人以上が負傷したと発表した。
国防省報道官のMohammad Radmanish氏は、2度目の爆発は、最初の攻撃があった場所に保安部隊が集まった後、その一帯で最初の攻撃をした自爆攻撃者によって引き起こされたと述べた。
このところ、タリバン過激派によるカブールでの攻撃件数が増加している。
アンゲラ・メルケル首相は9月5日、政治基盤を持つ地元選挙区メクレンブルク・フォアポンメルン州での選挙で、メルケル首相が率いる政党が敗北したことの責任を取ったが、有権者の信用を取り戻すと誓いつつも自身の移民政策を強く擁護した。
予期される国政選挙を1年後に控え、9月4日の選挙では、ナショナリストで移民に反対する政党が、メルケル首相の保守政党を越えて2番目に多い議席数となったことは、ドイツの連立与党に緊迫を増す恐れのある打撃だった。
この選挙は、メルケル首相がハンガリーに押し寄せた移民を受け入れる決定をしてから1年後に実施された。
9月6日に発表された国連児童基金(ユニセフ)の報告書によると、世界中で約2800万人の子どもが、暴力を伴う紛争により住居を追われており、ほぼ同数がよりよい生活を求めて住居を放棄しているという。
この報告書は、難民全体の約半数を子どもが占めており、子どもの難民の45%はたった2つの国―シリアとアフガニスタン―の出身だということを明らかにしている。
「子どもたちは当然守られるべきだ。教育などのサービスが利用できるようになる必要がある」と、ジュネーブにあるユニセフの業務局長Ted Chaiban氏は述べた。
インターネット大手のLINEは9月5日、携帯電話事業に進出し、格安のスマートフォンとSIMカードのパッケージを開始した。契約者にはメッセージングアプリの無料利用を提供する。LINEモバイルサービスは月額500円から3,220円で、端末本体の料金は含まれておらず、データ通信量によって変動すると、同社は述べた。LINEユーザーの獲得のために、同社はLINEモバイル利用者には、テキストメッセージ、写真、動画、LINEボイスコールなど、一部のLINEサービスについて上限なしのデータ利用ができるようにすることを明らかにしている。また、フェイスブックとツイッターについても上限なしのデータ利用を可能にする計画が進行中だと語った。
日立製作所は9月2日、東京の羽田空港で、日本を訪れる外国人をサポートするため、ヒューマノイドロボット「EMIEW3」の実証実験を開始した。国内線第2ターミナルで12月まで実施される実証実験中に、このロボットは指定のインフォメーションセンターで乗客と日本語と英語でコミュニケーションをとる。この工業の複合企業(日立のこと)は、自動案内機能を備えた身長90センチのこのロボットが利用者を目的地まで案内できることを期待している。「当社は今回の実証実験を通じて、羽田空港のホスピタリティを高める取り組みにEMIEW3を役立てたいと考えている」と日立の佐藤寛執行役専務は述べた。
ファミリーマートとユニーグループ・ホールディングスは9月1日に経営統合し、セブン-イレブン・ジャパンに次いで日本第2位のコンビニエンスストアチェーンを形成する。ユニー・ファミリーマートホールディングスの発足は、人口の減少がさらに進むと予想されている、減速している経済において、小売業者が売上を増加するための激しい競争に直面している業界における統合である。ユニーが経営するサークルKサンクス6,250店舗のほとんどは、ファミリーマートに改称される予定で、この統合企業によって経営される店舗の合計数は日本全国で17,000店舗となる。業界をリードするセブン-イレブン・ジャパンは、約18,800店舗を有している。
東芝とキヤノンは企業向けのドローンサービス事業をそれぞれスタートする。東芝は9月5日、電線や鉄塔など、遠隔地のインフラ設備を検査するサービスを2018年3月から商用利用化するため、自動車部品メーカーのアルパインと提携すると発表した。一方、カメラとプリンターを製造するキヤノンは9月5日、愛知県を本拠とし、産業用ドローンを製造するPRODONEへの投資を発表した。キヤノンとPRODONEは、キヤノンのカメラを搭載したドローンを、農業やインフラ設備検査向けや監視目的に販売する予定だ。
トヨタのハイブリッド車「プリウス」は、8月に最も売れた車となり、9カ月連続で売上トップにとどまったことが、業界団体が発表したデータで9月6日に示された。トヨタは、この燃費のよい車(プリウスのこと)を17,503台販売し、前年比でおよそ2.6倍増となった。次いで、ホンダは軽自動車「Nボックス」を13,276台販売し、27.7%増となった。トヨタのハイブリッド車「アクア」は、11,220台で3位となり、9.4%減少した。日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会によると、8月は4台の軽自動車が上位10位に入ったという。
本物のかつお節―乾燥させたかつおのフレーク―の製造がフランスで間もなく開始され、ヨーロッパの食通はもうすぐ、地元の和食レストランで料理の違いを味わえるようになるかもしれない。鹿児島県に本社がある「枕崎フランス鰹節」は、920平方メートルの工場をブルターニュ地方のコンカルノーに建設し、ヨーロッパのレストランや店にかつお節を提供する。「この工場が、世界へかつお節が羽ばたいていく場所になるよう期待している」と、8月31日に行なわれた工場の完成を記念する式典で大石克彦社長は語った。
1頭のツキノワグマが63歳の男性を襲って死にかけた。男性は空手の高段者だったのだ。群馬県警が明らかにした。
長野原町に住むこの男性は、ツキノワグマと見られる動物と9月1日に遭遇した際、近くの地蔵川で釣りをしていた。
体長およそ1.9メートルのこの熊は、男性と目が合うと繰り返し飛び跳ねた。
しかし、人間の対戦相手は断固とした決意でやり返す空手の高段者で、この捕食者(クマのこと)の目を、クマが諦めて逃げるまで、繰り返し殴った。
身長170センチの男性は、顔をひっかかれ、額と右腕、右腿を噛まれるという試練から抜け出し、落ち着いて運転をして病院まで行ったと、警察は話した。
群馬県警では、もしクマと自然のなかで遭遇しても、この釣り人の武道の手柄をまねしないようにと忠告している。
あなたの周りの人々はどのくらい輝いているだろうか? 友人は? 家族は? 一緒に働いている人たちは? しばらく前、友人が「輝いていること」―どうやって私たちはお互いに良いことを反映し合うか―について考えさせられることを言った。私は、社交の場で学者に会うと、自分の能力が完全に及ばないと感じることが多く、不安になることを友人に話した。知っていることが十分でない感じがし、何も言うことがなく、そんな立派な人たちの中にいる価値がないような気になることが多い。こうした人々は、自分の分野について強い情熱を持ち、それについてたくさん読み、研究してきた人々だ。しかし、私は日常のかなりの部分を動物がかわいいことをしている動画を見て笑って過ごしている。
友人はそんな話に取り合わなかった:「あなたがどれだけ優れているかをあなたは明らかに分かっていない。あなたに映し返す輝きが足りないことについて、たくさんの人が非難されるべきだ」
彼女の言葉に私は驚いた。安心させる何かで返そうとした:「ああ、今のは古い私(の話)。新しい私は不安を減らすのがずっとうまくなっている」。しかし、実は、「新しい私」は、ときどき、自分の内部と周りにある輝きのレベルを確認するのを今でも忘れている。
知ったかぶりをする傲慢な人だと思われないように、私たちは謙虚にして、自分の才能や功績を控え目に言うように教わることがよくある。ときどき、私たちはいい気分になることについて、申し訳なく思うようなことがある。しかし、そこにいた私の友人は、栄光に満ち満ちて、私が重要であることを思い出させた―それを思い出させてもらったこと自体がどれだけ重要であるかに、私はそれを聞くまで気づいていなかった。そして、それはいい気分だった。私の中に小さな光が輝き始め、この感覚をどうやって広げることができるだろうかと考え始めた。
人生において、何が、あるいは、誰が、私からこの光を奪うブラックホールなのだろうかと考え始めた。私は、周りの人たち―友人、家族、同僚、生徒たち―にとって十分に私が輝いているだろうかと考え始めた。ブラックホールの中には避けられないものもあるが、だからこそ、私たちは特に輝いている人を見つけて、そのそばにいるようにする必要がある。
友人は私が重要であることを思い出させてくれただけではなかった。彼女は、輝きが生まれ、輝きが機能していることを、私が自分自身に証明したことを思い出させてくれた。私はそれを聞いて、数年前に始めたブログプロジェクトについて思い出した。その日に私を笑顔にしてくれたことのリストを100日間公開するというものだ。私は毎日、友人や家族にソーシャルメディアで、これを共有し、驚いたことに、そのリストを見て彼らの一日も明るくなったと、友人や家族の多くが言ってくれた。
おそらく、私たちは毎日の輝きのためにブログは必要としないのかもしれない。他者のために輝いてることを忘れないようにするだけでいいのかもしれない。なぜなら、私たちがお互いに輝きを返し合うほど、人生がどんどん明るくなるのだから。