ジャイアントパンダは積極的な保護活動のおかげで、絶滅危惧種リストから外れた。国際自然保護連合(IUCN)は9月4日に発表された報告書で、ジャイアントパンダは現在、中国南部における野生の個体数の増加を反映して、「(endangeredより危険度が低い)絶滅危惧II類」として分類されたことを明らかにした。IUCNの報告書は、野生のパンダの個体数は2004年の1,596頭から2014年には1,864頭に急増したと伝えている。
この報告書は、森林保護が改善されたことで、パンダの個体数は増加したものの、気候変動で今後80年以内に、パンダが食べる天然の笹の生育地の35%以上の減少が予測されていると警告した。それでも、この動物保護団体(IUCNのこと)は長い間中国の象徴となってきた黒と白のクマの個体数の回復を歓迎した。
パンダの個体数は、密猟と森林伐採により、1980年代に推定で1000頭以下にまで減少した。