1頭のツキノワグマが63歳の男性を襲って死にかけた。男性は空手の高段者だったのだ。群馬県警が明らかにした。
長野原町に住むこの男性は、ツキノワグマと見られる動物と9月1日に遭遇した際、近くの地蔵川で釣りをしていた。
体長およそ1.9メートルのこの熊は、男性と目が合うと繰り返し飛び跳ねた。
しかし、人間の対戦相手は断固とした決意でやり返す空手の高段者で、この捕食者(クマのこと)の目を、クマが諦めて逃げるまで、繰り返し殴った。
身長170センチの男性は、顔をひっかかれ、額と右腕、右腿を噛まれるという試練から抜け出し、落ち着いて運転をして病院まで行ったと、警察は話した。
群馬県警では、もしクマと自然のなかで遭遇しても、この釣り人の武道の手柄をまねしないようにと忠告している。