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2016年9月16日号掲載の記事(ST編集部訳) print 印刷用に全て表示
Essay

Shininess (p. 9)

輝いていること

あなたの周りの人々はどのくらい輝いているだろうか? 友人は? 家族は? 一緒に働いている人たちは? しばらく前、友人が「輝いていること」―どうやって私たちはお互いに良いことを反映し合うか―について考えさせられることを言った。私は、社交の場で学者に会うと、自分の能力が完全に及ばないと感じることが多く、不安になることを友人に話した。知っていることが十分でない感じがし、何も言うことがなく、そんな立派な人たちの中にいる価値がないような気になることが多い。こうした人々は、自分の分野について強い情熱を持ち、それについてたくさん読み、研究してきた人々だ。しかし、私は日常のかなりの部分を動物がかわいいことをしている動画を見て笑って過ごしている。

友人はそんな話に取り合わなかった:「あなたがどれだけ優れているかをあなたは明らかに分かっていない。あなたに映し返す輝きが足りないことについて、たくさんの人が非難されるべきだ」

彼女の言葉に私は驚いた。安心させる何かで返そうとした:「ああ、今のは古い私(の話)。新しい私は不安を減らすのがずっとうまくなっている」。しかし、実は、「新しい私」は、ときどき、自分の内部と周りにある輝きのレベルを確認するのを今でも忘れている。

知ったかぶりをする傲慢な人だと思われないように、私たちは謙虚にして、自分の才能や功績を控え目に言うように教わることがよくある。ときどき、私たちはいい気分になることについて、申し訳なく思うようなことがある。しかし、そこにいた私の友人は、栄光に満ち満ちて、私が重要であることを思い出させた―それを思い出させてもらったこと自体がどれだけ重要であるかに、私はそれを聞くまで気づいていなかった。そして、それはいい気分だった。私の中に小さな光が輝き始め、この感覚をどうやって広げることができるだろうかと考え始めた。

人生において、何が、あるいは、誰が、私からこの光を奪うブラックホールなのだろうかと考え始めた。私は、周りの人たち―友人、家族、同僚、生徒たち―にとって十分に私が輝いているだろうかと考え始めた。ブラックホールの中には避けられないものもあるが、だからこそ、私たちは特に輝いている人を見つけて、そのそばにいるようにする必要がある。

友人は私が重要であることを思い出させてくれただけではなかった。彼女は、輝きが生まれ、輝きが機能していることを、私が自分自身に証明したことを思い出させてくれた。私はそれを聞いて、数年前に始めたブログプロジェクトについて思い出した。その日に私を笑顔にしてくれたことのリストを100日間公開するというものだ。私は毎日、友人や家族にソーシャルメディアで、これを共有し、驚いたことに、そのリストを見て彼らの一日も明るくなったと、友人や家族の多くが言ってくれた。

おそらく、私たちは毎日の輝きのためにブログは必要としないのかもしれない。他者のために輝いてることを忘れないようにするだけでいいのかもしれない。なぜなら、私たちがお互いに輝きを返し合うほど、人生がどんどん明るくなるのだから。

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