キリンの遺伝子研究で、これまで信じられてきた単独の種ではなく、それぞれに異なる4種が存在することが明らかになり、このうち2種は危険なほど個体数が低いレベルにあることが分かった。科学者らは9月8日、アフリカの生息域にいるこの草食動物(キリンのこと)190頭のDNAを用いた広範な遺伝子解析を公開した。野生の状態では交雑しない4種がアフリカ大陸のさまざまな場所に生息することをこのデータは示している。研究者たちは、遺伝子以外に、体型、色、模様などの違いも特定した。「我々は大変驚いた」と環境保護活動家でナミビアを本拠とするキリン保護基金の共同理事であるジュリアン・フェネシー氏は述べた。