天国では道が金で舗装されているかもしれないが、ニューヨークでは金のトイレが生活に必要な快適さと同市内のグッゲンハイム美術館の来場者に目を引くものを提供している。
この利用可能なトイレは、明るく輝く金で鋳造され、一般の人が個人的に使うことができる4階のトイレに設置されていて、アートが置かれる身近な環境についての認識を新しいレベルに引き上げた。
この展示品『アメリカ』は、イタリア人アーティストのマウリツィオ・カッテラン氏が2011年のグッゲンハイム美術館での回顧展以降展示しているものの第一作品だ。
9月23日から、このトイレは普通のユニセックス用トイレとして美術館の来場者が使うことができると、現代アートの学芸員であるキャサリン・ブリンソン氏はAFP通信に語った。
来場者は「このアート作品とかなり身近で珍しい環境で遭遇する」と、ブリンソン氏は述べた。
トイレのドアの外には警備員が配備される。
「このタイトルを皮肉だと見ることもできるが、理想主義的と捉えることもできる。結局のところ、これは、幅広い層の一般の人々全てが芸術に触れられる機会を設けるための作品だ。浪費を尽くしたぜいたく品ではあるが」とブリンソン氏は語った。