9月29日に発表された論文によると、甘いお菓子がハチにちょっとした歓喜を与えて気分を高揚させ、楽観的にさえなるという。この研究は、花粉を運ぶ虫(ハチのこと)に感情があることも示唆した。研究者らは、ショ糖溶液を与えた後に、ハチの行動がどのように変化するかを調べた。その結果、ハチは中に甘い飲み物が入っている容器に向かうほうが、ただの水の容器に向かうよりも速く飛んで行くことを学ぶことがわかった。『サイエンス』誌に発表されたこの研究は、「プラスの感情状態を誘導するために、60%ショ糖溶液を与えたハチは、溶液を与えられていないハチに比べて、円筒容器に向かう飛行速度が速かった」としている。「うれしい気分の人間が、あいまいな状況に楽観的な判断を下す傾向が強くなるのとよく似ている」。