ハイチがハリケーン・マシューに見舞われた結果、同国を支援するために「大掛かりな対応」が必要とされており、国連は復興作業の開始を手助けするべく、あらゆる面で力を結集していると、国連の潘基文・事務総長は10月10日に述べた。
「ほぼ壊滅状態の町や村がある」と潘事務総長は報道陣に語った。「人々が助けを待つ中、すでに緊張が高まっている。大規模な支援が必要だ。」
国連は10月10日、ハイチ南西部にいる75万人の人々に救命支援を行なうために、1億1900万ドル(123億7000万円)の寄付を呼びかけている。資金は、広範囲にわたって作物が(ハリケーンの)被害を受け、インフラが破壊されたことで困窮している140万人の人々の中で最も弱い人々に、食料、飲料水、そして避難所を提供するために使われる。
この強力なハリケーンは、ここ10年ほどで最も強烈なカリブ海地域の嵐で、ハイチを10月4日に時速233キロメートルの風と豪雨で襲った。ロイター通信が行なった地元の職員から集められた数値の集計は、約1,000人が死亡したことを示した。
この嵐に続いて、コレラでも少なくとも十数人が亡くなっている。コレラは重度の下痢を引き起こし、治療を受けなければ数時間以内に死に至ることもある。汚染された水で感染し、潜伏期間は短い。