オランダの国立博物館に所蔵されている6作品は、有名な浮世絵画家・葛飾北斎によって製作された可能性があると、博物館の研究者が発表した。
ライデン国立民族学博物館によると、これらの江戸時代の作品には、西洋式の水彩画の技法を用いた5作品が含まれるという。しかし、日本の専門家の一部は、それらの作品が北斎のものであるかどうかを判断するには慎重な調査が必要だと話す。
このオランダの博物館は、ドイツの医学者フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが日本から持ち帰った作品コレクションを所有している。2年前に、シーボルトが書いたコレクションのリストが発見された。研究者のマティ・フォラー氏は、そのリストを見て、水彩画は西洋式の技法を用いて北斎が描いたと書かれたそれらの作品の説明書きを発見した。
シーボルトは1823年に長崎に到着した。江戸を訪れた際に、北斎と会ったと考えられている。