2016年の世界のワイン生産量は、過去20年間で最低水準になる見通しだと、業界団体が10月20日に明らかにし、エル・ニーニョなどの気象現象が原因とみられると示唆した。国際ブドウ・ワイン機構「OIV」は、今年の生産量を2億5900万ヘクトリットル ― 前年比で5%減 ― と推定している。
パリでの記者会見で発表されたこの世界の年間合計生産量は、2000年以降最も少なかった3年のうちの1つに入る。「非常に例外的な気象と多雨が生産量に影響を与えた中南米に、エル・ニーニョ現象が戻ってきたようだ」とOIVのジャン・マリー・オーランドCEOは述べた。