「ニンニクおよびニンニクのにおいのする物は、香料を含め、持ち込みできません」と書いてあるのは、ドラキュラ伯爵の城のルールで、ハロウィンの夜に宿泊するゲストが吸血鬼から確実に逃れられなくするためだ。
10月31日に2名が、ドラキュラ伯爵の埋葬用の地下室に隔離され、ベルベッドで飾られた棺に眠ることができ、カルパチア地方にあるこの城の中で二人きりで夜の残りの時間を過ごすことができると、宿泊施設レンタルの市場サイト「Airbnb」は告知している。
同社は10月17日、第二次世界大戦後のルーマニアの共産党政権が所有者のハプスブルク家を70年近く前に追放して以来の初めての城の宿泊客を選ぶため、プロモーション用の懸賞をAirbnbを通じて開始した。
2006年、没落した共産党政権に代わった民主主義政府が、「ドラキュラ城」として知られる14世紀のブラン要塞を、ハプスブルク家の子孫に返還した。
ドラキュラ城は、木の生い茂るカルパチア山脈の麓の丘に位置し、現在は博物館として、ルーマニアの主要な観光名所になっている。
この14世紀の要塞のギザギザした塔と人を寄せ付けない周辺環境から、その有名な名前がついた。