ドナルド・トランプ氏は11月8日、アメリカの第45代大統領に選出された。有名実業家で政治の初心者の驚くべき勝利だった。ホワイトハウスまでの道のりで、有権者の経済に対する不安に乗じ、人種間の緊張をうまく使って、一連の性暴力疑惑を乗り越えた。
トランプ氏がヒラリー・クリントン氏に勝ったことで、ホワイトハウスを民主党が支配した8年間に終止符が打たれ、バラク・オバマ大統領の主な功績を脅かされることになるだろう。彼は、オバマ大統領の象徴的な医療保険に関する法律を撤回し、イランとの核協定を取り消し、特にメキシコとカナダなど、他国との重要な貿易協定を書き換えるためにすぐに行動すると誓っている。
この共和党の人(トランプ氏のこと)は、民主党の長年の防御壁を破壊し、1980年代以降共和党の大統領候補者に投票してこなかったペンシルベニア州とウィスコンシン州も制した。彼は競争の激しい州のほぼ全てで勝つ必要があり、まさにその通りにして、フロリダ州、オハイオ州、ノースカロライナ州などの州でも支持を獲得した。
世界の株式市場とアメリカの株式先物取引では、経済と貿易にとってトランプ氏の大統領就任が意味することに対する投資家の警戒を反映して、株価が著しく急落した。