少なくとも30人の電通社員が、月の残業時間を実際の労働時間よりも100時間以上少なく報告していたと、11月7日に関係筋が発表し、この広告大手(電通のこと)でこの慣習が蔓延している兆候だと述べた。このことが発覚したのは、24歳の社員が昨年暮れに過労のために自殺したことが明らかになった後のことだ。労働当局は同社が組織的に社員の残業時間を実際の数値よりも少なく見せていた可能性があると疑っている。電通の社員だった高橋まつりさんの遺族は、彼女が月に105時間残業しており、労使協定に設けられている70時間の制限を超過していたと主張している。