フランスの裁判所は、自宅のWi-FiネットワークにISにちなんだ名前をつけた10代の若者に3ヵ月の執行猶予付きの懲役刑を言い渡したと、若者の弁護士が11月4日に述べた。
「テロリズムへの共感は全くない! 単に "Daesh21"という言葉があっただけだ」と弁護士のカリマ・マンホウリ氏は説明し、依頼人の有罪判決を控訴するという。
Daesh(ダーイッシュ)は、ISを表すアラビア語の頭文字として広く使われている。
この事件は、東部の町ディジョンで裁判所に持ち込まれた。隣人が利用可能なWi-Fiネットワークのリストにその名前(Daeshのこと)が表示されるのを7月に見て、警察を呼んだ。
「取り調べと捜査があったが、何も見つからなかった。(私の依頼人が)このイデオロギーを共有していることを示すものは何もない。むしろ逆に、彼は強くそれを否定している」とマンホウリ氏は語った。
裁判所は、この若者が100時間の地域奉仕を拒否した後で、執行猶予付きの懲役刑を言い渡した。
弁護士は、テロリズムに対する共感を持つと疑われる事件を迅速に起訴するよう当局が指示した2015年1月から同様の刑事告訴が多数起こっていると述べた。