パリで開かれた「世界がん会議」に報告されたデータによると、アルコールの摂取は2012年に、主に富裕国において、がんの新規発症例を70万件以上、がん死を36万6千件前後引き起こしていたという。飲酒をする人のがんのリスクを飲酒をしない人と比較して、研究者らは、アルコールが推定でがんの年間新規症例数の5%、がん死の4.5%を占めていると算出した。「がんがアルコールによって引き起こされていることに人口の大部分が気がついていない」とこの研究は述べている。アルコールは、乳がんと新規で診断されることに、最も関連性が強いことが分かった。次に関連性が強かったのは、大腸がんだった。