イタリアのマッテオ・レンツィ首相は12月7日に辞任した。自身の進退を賭けて問うた憲法改正をめぐって、自らに課したペナルティとしてのもので、国民ははっきりと(憲法改正を)拒否した。新政権が発足するまでの期間、イタリアの大統領の求めに応じて代理を務める役割には残ることとなる。
レンツィ首相は、12月5日に最初に辞任を申し出ており、これは自身の中道左派政権が支持してきた憲法改正についての国民投票で敗北したことを認めて間もなくのことだった。イタリアの国家指導者であるセルジョ・マッタレッラ大統領はレンツィ首相に対し、2017年の国家予算が議会で承認されるまでは在職するように伝えた。
12月7日に予算が可決した数時間後に、マッタレッラ大統領は、2014年2月に39歳でイタリア最年少の首相になった人(レンツィ首相のこと)の辞任を受理した。
新政権の樹立を助けるために、マッタレッラ大統領は上下両院の議長やジョルジョ・ナポリターノ前大統領と相談している。マッタレッラ大統領はまた、レンツィ首相が率いる民主党と大衆迎合政治の「五つ星運動」を含めた主要な政党からも考えを聞いている。これら2党はそれぞれ第1党と第2党である。
新政権がどのようなものであっても、義務付けられている承認投票で勝ち、また2017年春に行なわれると見られる次の選挙があるまでイタリアを導いていくためには、議会で十分な支持を得る必要がある。