国連のアントニオ・グテレス新事務総長は1月1日、2017年は「平和を第一に」した年にしたいと、新年の到来を告げるメッセージで述べ、国連の事務総長としての初日を迎えた。
このポルトガルの元首相(グテレス事務総長のこと)(67)は、韓国の潘基文氏から国連事務総長を正式に引き継ぎ、シリア、南スーダン、イエメン、ブルンジ、北朝鮮などの複雑な危機を受け継いだ。
「終わりの見えない戦争に巻き込まれ、ひどく苦しんでいる何百万人もの人々を私たちはどうすれば救えるのだろうか?」とグテレス氏は語った。「民間人が死に至らしめる勢力に攻撃されている。女性、子ども、男性が殺され、負傷し、家を追われ、よりどころなく、ひどく貧しい暮らしを強いられている。このような戦争で勝つ者はいない。だれもが負ける」。
2017年を迎え、グテレス氏は、「1つの共通の新年の抱負を」立て、「平和を第一にすると決意しよう。2017年を私たち誰も ― 市民も政府も指導者たちも ― がお互いの違いを乗り越えるよう努力する年にしよう」と世界に訴えかけた。
「平和は私たちの目標かつ指針でなければならない。人類という家族として私たちが得ようとしている全てのもの ― 尊厳、希望、進歩、繁栄 ― は平和に懸かっている。しかし、平和は私たちに懸かっている」とグテレス氏は述べた。