有名な築地市場が移転される予定となっている東京・豊洲地域の用地から採取された地下水から、政府が設定した安全基準値の79倍のベンゼンを含むいくつかの有毒化学物質が検出されたと、東京都の職員が1月14日に明らかにした。
この衝撃的な結果は、以前の地下水検査によるデータの正確さについて疑問を生じさせた。以前の検査結果では、問題のあるレベルの毒性物質はほとんど発見されていなかった。専門家から成る東京都の委員会は、地下水を再検査し、調査結果を3月に公表すると述べた。
新たに判明したこの事実により、計画されている築地市場の移設を進めることを許可するかどうかについて、小池百合子知事による判断が遅れる可能性がある。小池知事は、移設先の安全性に関する懸念に取り組むため、もともと昨年11月に予定されていた移設をすでに延期しており、判断は今年の夏になるだろうと示唆していた。
「想定を超える高い数値が出て驚いている」と小池知事は報道陣に語った。
小池知事はこれとは別に、土壌汚染にどのように対処するかについて、東京都は「専門家に討議してもらう」と述べた。