新たに就任したアメリカのドナルド・トランプ大統領は1月23日、彼の国(アメリカのこと)を環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)から撤退させた。これは日本のほか10ヵ国が関わる広範囲にわたる自由貿易協定で、ますます高まる中国の経済的な影響力に対抗することが狙いだった。
これとは別に、共和党の新大統領(トランプ氏のこと)は、日本と中国がアメリカの企業に対して「公平でない」と彼が呼ぶ貿易協定に関わっていると非難した。
トランプ大統領は、中国は含まれていないTPPからアメリカを離脱させる大統領令に署名をし、その中でこのことは「長い間」彼が話してきたことであり、「アメリカの労働者にとって素晴らしいこと」になると述べた。
ホワイトハウス報道官のショーン・スパイサー氏は、トランプ政権は「アメリカ第一」主義に沿って、TPPのような多国間の貿易協定ではなく、アメリカの労働者と産業に恩恵をもたらす二国間の貿易協定を推進すると述べた。TPPについて、トランプ氏は職を奪う「大惨事」と呼んだ。スパイサー氏は、トランプ政権はTPPに関わっている多くの国々とアメリカとの間にすでにある二国間の経済関係を強化し、そのような協定がない国ともそのような二国間の経済関係を築いていきたいと述べた。
厚生労働省によると、2015年の日本の結婚の4件に1件をわずかに上回る件数で、少なくともどちらかに離婚経験者が含まれ、比較可能なデータが存在する初年度の1952年以降最高となったという。
一方で、国際結婚は2006年以降減少傾向にある。2006年には国際結婚が全ての結婚のうち6.1%を占めていた。2015年は3.3%だった。
厚生労働省によると、635,156組の夫婦が2015年に結婚したという。このうち、26.8%にあたる170,181組は、離婚経験者同士であるか、離婚経験者と結婚経験のない人との間での結婚だった。
片方だけが離婚したことのある結婚のうち、63,588件が離婚した男性で、45,268件が離婚した女性が関わるものだった。離婚した人同士の結婚は61,325件であった。
環境省は日本の33の国立公園を管理・運営する公園管理者数を2020年度までに2倍の約200人にすると、この問題に詳しい情報筋が1月23日に明らかにした。
環境省は、東京でオリンピックとパラリンピックが開かれる2020年に、国立公園を訪れる外国人数を2倍以上の1000万人にすることを目指している。公園の保護を担当する人員をさらに多く雇うことにより、同省では、北海道の阿寒国立公園でのマリモ観察を実施したり、熊本県と大分県の阿蘇くじゅう国立公園でのサイクリングコースを整備したりすることによって、グリーン・ツーリズムのプログラムを改良することを期待している。
現在日本では、約100人の公園管理者が33の国立公園や隣接する事務所で働いている。環境省は、4月に始まる2017年度に公園管理者の数を25人増やす計画だ。
映画や写真撮影用の動物を飼育している千葉県の施設内で1月23日、飼育員2人をライオンが攻撃して重傷を負わせたと、地元消防署が明らかにした。
午前11時ごろ、50代の女性と、20代の男性が、「湘南動物プロダクション」施設のケージの中でライオンを洗っていた際に、頭部と脚を噛まれた。
その事故が起こったとき、20代の別の女性もその場にいた。報道によると、ライオンは10歳のオスで、鎖でつながれており、脱走はしていない。
沖縄県の翁長雄志知事は1月23日、安慶田光男副知事が複数の個人を県内の公立学校で教師として雇われるよう働きかけていたとされる疑惑を受け、安慶田副知事の辞任を承認したと述べた。
安慶田副知事の辞任は、地元の反対にもかかわらず米海兵隊普天間飛行場を県内で移設する計画をめぐり、中央政府との間で現在進行している交渉に影響を与えると見られる。疑惑については否定している安慶田副知事は、翁長知事の側近で、地方政府の重要な代表者だ。
文科省は1月20日、同僚に退職後の大学での仕事を確保するための違法な交渉に関わった問題で、7人の高級官僚を懲戒処分にした。
内閣府の監視委員会の報告書によると、文科省の人事課が当時同省の高級官僚だった吉田大輔氏が退職後の職を得られるよう、同氏の情報を東京の早稲田大学に送付していた。
政府は、類似の不正が他の省庁にもないかどうか調査する意向だ。
16歳の平野美宇選手は1月22日、全日本卓球選手権女子シングルスで優勝した最年少選手になった。一方、昨夏のリオ五輪で2つのメダルを獲得した水谷隼選手は史上最多9度目の男子シングルスの優勝を決めた。
10月にワールドカップで優勝した初の日本人選手となった平野選手は東京体育館での決勝で、4度の優勝経験を持つ石川佳純選手を11-6、12-10、8-11、11-9、9-11、11-6で破った。
平野選手は、リオ五輪で銅メダルを獲得した女子チームの補欠選手だった。
イスラエル首相は1月22日、2月に予定されるホワイトハウスへの招待に応じた。ドナルド・トランプ大統領とこの地域内における「共通のビジョン」を築くことを期待しており、これには占領地への入植地建設の拡大と、より強硬なイラン政策が含まれる可能性がある。
イスラエルのメディアは、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ヨルダン川西岸地区とエルサレム東部の占領地で入植地建設を拡大する計画 ― バラク・オバマ前大統領に反対された政策 ― の準備をしていると報じている。
ガンビアの新大統領の顧問は1月22日、ヤヒヤ・ジャメ前大統領が国庫を空にし、飛行機で高級車を持ち出していたと述べた。
ジャメ前大統領は、1月21日遅くに空路で亡命し、22年間の恐怖政治とこの小さなアフリカ西部の国を地域内での軍事介入の寸前にした政治的こう着状態に終止符を打った。
1月22日の時点で、アダマ・バロウ新大統領は、地元の軍部が彼の帰国の安全を確保するために首都バンジュールに入っても、隣国のセネガルにいて、帰国するために待っていた。
ロシア、イラン、トルコ ― シリア政府と反体制派との間での協議をカザフスタンで開催するよう呼びかけた国々 ― は1月24日、シリアの1ヵ月近くになる停戦協定を強化し、全ての当事者による順守を確保する3つのメカニズムを設立することを誓った。
この3ヵ国は、シリアにおける戦争について話し合ったカザフスタンのアスタナでの2日にわたる会議の最後に、停戦を強化するために彼らの「影響力」を行使すると述べた。
国連のスタファン・デ・ミストゥラ・シリア担当特使は、3ヵ国が詳細を話し合うために近く会合を持つと述べた。
アメリカ政府は韓国に対し、潘基文前国連事務総長の弟を、ベトナムのビル売却を行なうために賄賂の計画に関わった疑いで、逮捕するように要請したと、アメリカの検察官が1月20日に述べた。
起訴状によると、韓国の建設会社における(資金の)流動性危機のさなか、建設に10億ドル(1130億円)かかった72階建てのハノイにある高層ビルの債務借り換えを潘基祥氏が息子に仲介させるよう手配したとされる。
アメリカの原発事業からの巨額の損失の中で、債務超過に陥るのを避けるため、困難な状態の東芝は、グループ会社の株式売却により資金を捻出する計画を進めていくと、この件に詳しい筋が1月21日に明らかにした。この複合企業は、3月までの今年度に3年連続で連結純損益を招くと見られるなか、金融機関の支援を模索する。東芝は12月に、アメリカの原子力事業の資産価値を見直す意向で、数十億ドルの減損を計上する可能性があることを明らかにしていた。しかし、それよりも大きい最大7000億円の損益を記録する必要があると見込まれる。
アメリカのドナルド・トランプ大統領は1月22日、メキシコとカナダの首脳らと近く行なわれる会談で、北米自由貿易協定(NAFTA)の交渉を始めると誓った。「我々はカナダの首相と会い、私の知っているメキシコ大統領と会って、NAFTAに関連するいくつかの交渉を始める」と、トランプ大統領は就任2日目にホワイトハウスの職員への演説で述べた。トランプ大統領は、メキシコの彼と同等の地位にあるエンリケ・ペニャニエト大統領を1月31日に迎える予定だ。カナダのジャスティン・トルドー首相との会合の日付は伝えられていないが、間もなくであると予想される。
世界最大規模のスマートフォンメーカー・サムスン1月23日、昨年主力商品「ギャラクシーノート7」で起こった発火の原因を電池の欠陥だとし、不名誉なリコールに幕引きを図った。サムスン電子は、交換端末も発火して大混乱となったリコールの後、アップル社のiPhoneと対抗するものとしてもともとは位置づけられていたこのスマートフォン(ギャラクシーノート7のこと)の製造打ち切りを余儀なくされた。この大失敗で、この韓国の企業(サムスンのこと)は数十億規模の損失を被り、評判に傷がついた。同社はこの困難な期間に、朴槿恵大統領が弾劾された汚職スキャンダルにも巻き込まれている。
慢性的な大気汚染に見舞われているパリで、同市の職員たちは自動運転シャトルバスを試験運用している。フランスの首都(パリのこと)で2つの鉄道駅を結ぶ。電動のEZ10ミニバス2台が1月23日にサービスを開始し、4月上旬までリヨン駅とオステルリッツ駅の間で試験的に運行される。GPSで誘導されるこの車両は無料かつ無休で運行される。「大都市の都心エリアにおける大気汚染の緊急事態に対応するためには、より環境に配慮した新しい交通輸送システムで革新を起こすことが急務だ」と、試験運行が行なわれている地域の首長であるキャサリン・バラッティ-エルバズ氏は語った。
世界の国外旅行者数は2016年、アジアの人々が多く旅行をし、4%増の12億人となったと、国連世界観光機関が1月17日に発表した。
この数字は、金融危機でお金のない人々が国内にとどまったために世界の旅行者数が4%減少した2009年以降7年連続の増加となる。
アジアに住んでいて、居住地とそれ以外の場所の両方を訪れた人の数は2015年に8%増加したと、マドリードを本拠地とするこの組織(国連世界観光機関のこと)は述べた。アジア太平洋地域は、他方、人気の旅行先だとも証明された ― ヨーロッパに次いで2番目に多く訪問された。
ドナルド・トランプ氏が大統領に選出されたことは、ニューヨークの「トランプタワー」に隣接するティファニーの旗艦店でホリデーシーズンの売上に重くのしかかったと、この宝飾品店(ティファニーのこと)は1月17日に述べた。ティファニーは、1つには「選挙後の交通の混乱」が原因で、11月と12月の5番街での売上が14%落ち込んだという。トランプ氏は選挙後の期間の多くをトランプタワーで過ごしていた。この場所は、1月20日に(大統領に)就任したこの物議をかもす不動産王(トランプ氏のこと)に対する抗議活動のターゲットでもあった。
ホリデーシーズンにおけるアメリカでの売上は4億8300万ドル(55億円)で、前年を4%下回ったとティファニーは述べている。
ドナルド・トランプ氏の娘のイヴァンカさんはトランプ氏の愛娘だが、この新大統領は明らかにイヴァンカさんのツイッターのハンドル名を知らないようで、ブライトンの海辺の町に住むイギリス人女性と娘を間違えた。
この共和党員(トランプ氏のこと)は1月16日に、ホワイトハウス顧問のジャレッド・クシュナー氏の妻でもある長女(イヴァンカさんのこと)が登場したCNNの番組中に別のツイッターユーザーが彼の娘(イヴァンカさんのこと)を称賛した投稿をリツイートした。
しかしドナルド・トランプ氏は、35歳のビジネスウーマン(イヴァンカさんのこと)のハンドル名「@IvankaTrump」ではなく、イヴァンカ・マジクさんのハンドル名「@Ivanka」と記載した。イヴァンカ・マジクさんのアカウントはその後すぐ、何千件ものメッセージで溢れかえった。
かつてイギリスの野党・労働党で働いたことがあり、現在は地元役場に勤務しているマジクさんは、新たに得た注目を利用して反撃することにした。
マジクさんは、「あなたは大きな責任を背負った人です。ツイッター上ではもっと気を付けたほうが、それから#気候変動について学ぶ時間をもっと増やしたほうがよいのではないでしょうか」と、3,360回以上リツイートされたメッセージで返信した。
英語で音を表そうとするときにはオノマトペ(アノマトピーア[カッコ内は英語の発音を説明])を使う。「音のように聞こえる言葉」を意味するシンプルな概念を表した難解な言葉だ。オノマトペは子どものときに習得するものだ。私はバーモント州で過ごした少年時代の夏にたくさん覚えた。
私は毎年2ヵ月間、最寄りの小さな街から5キロほど離れた夏の別荘で過ごしていた。人里を離れ、野生の動物がたくさんいた。カナダの国境から約50キロだった。
朝目が覚めると、芝生の上のクローバーでマルハナバチが〈ブンブン〉いう音と、近くの木々の間で〈ピチチとさえずる〉鳥の声が聞こえた。外へ駆け出て、ドアがすぐに勝手に閉まると、母はよく「網戸を〈バタンと閉め〉ないで!」と言ったものだった。父はいつも何かしら作業をしていて、釘を金づちで〈バンバン叩いて〉いることが多く、私と姉に小さな校舎など木のおもちゃを作ってくれた。ときどき、雨水を集める金属の雨どいを父が直している〈カーンカーンという音〉も聞こえた。
夏でも寒くなることがあり、私たちは遠くから雷が〈低くとどろく音〉が聞こえたり ― もし近づいてくれば ― 稲妻が部屋を照らした後に突然〈雷鳴が響く音〉が聞こえた。雷雲がどのくらい離れているかを知るために、1、2、3…と数えたものだった。マイアミビーチの温暖な気候に慣れていたので、バーモント州の夏の別荘に暖炉があったのはうれしかった。寒くなったときに、木が火の中で〈パチパチと音を立てる〉のを聞くのはよいものだった。
町から離れた一車線の砂利道のそばに住んでいたので、うちを通り過ぎる速い車の〈ビュンビュン走る音〉を気にしなくてもよかった ― あんな砂利道を車で速く走れる人はいない。最寄りの大きな町へ毎週行き、小川の横を走る幹線道路を通ると、川床の石を越えて流れの速い水が〈ザブザブと進む音〉が聞こえた。私たちはその小川でマスを捕まえ、マスはフライパンの上で〈ジュージュー音を立て〉、私の口にはよだれが出た。朝食に何匹か小さな魚を食べた後、静かにテーブルを離れてすばやく〈げっぷをした〉。
私たちのところを訪れる人はそれほど多くなかったので、人が来たときに〈リンリン〉と鳴るドアの呼び鈴はなかった ― ドアをこぶしで〈コンコン〉とノックするだけだ。到着すると、車やトラックのクラクションを〈プップー〉と鳴らすだけのこともあった。
8月末の労働者の日のころが学校とフロリダに戻る時期で、両親は移動のために荷造りをし、家の中ではグラスや花びんが片付けられて〈カチャカチャいう音〉が聞こえた。残り10ヵ月をマイアミビーチに戻って過ごす。うげー!