知られるなかで最古の人類の近縁種は、約5億4000万年前に生息し、同一の開口部で食べて排せつしていた大きさわずか1ミリの卵形の生き物だった可能性があると、科学者らが1月30日に報告した。驚くほど保存状態のよい、Saccorhytusと呼ばれるこの小さな生き物の化石は、中国中部で発見された。いくつかの進化の分岐 ― 1つは最終的にヒトにつながった ― はこの目立たない海洋生物から始まったと、科学者らは推測した。「これは我々人類を含む多様な生物種の原始的な起源を表しているかもしれない」と、論文の共著者であるケンブリッジ大学のサイモン・コンウェイ・モリス氏は述べた。