強力な顎を持つオオカミほどの大きさのカワウソがかつて中国南西部をうろついていた。この動物の化石はカワウソの現代の近縁種の進化を明らかにするかもしれないと言う科学者らが発表した。巨大カワウソ「Siamogale melilutra」の化石は、ほぼ完全な形での頭がい骨と上あごの化石、歯の一部、下顎、他の骨などを含み、雲南省で発見されたと、研究論文が英誌『Journal of Systematic Palaeontology』に掲載された。この論文によると、この動物は600万年以上前に生息し、体重は約50キロと見られ、現代のカワウソよりもはるかに大きく、現代のオオカミに似ているという。