科学者らはヒトの細胞をブタの胚の内部で成長させた。これは、人間に移植する肝臓などの臓器を動物の体内で育てるというゴールに向けた第一歩となった。
この細胞は各胚のごく一部だけを構成し、胚はわずか数週間で成長したと、科学者らは1月26日に報告した。ブタの体内で人間の臓器を育てるまでには「先は長い」と、『Cell』誌に発表された論文の著者であるカリフォルニア州ラホヤにあるソーク研究所のJuan Carlos Izpisua Belmonte氏は述べた。
同氏はこの新しい研究が「ゴールに向けだごく最初の一歩でしかない」と話している。