アムネスティ・インターナショナルは2月22日、アメリカのドナルド・トランプ大統領がホワイトハウスへたどり着くまでにしてきた「毒のある」発言は、ますます分裂した政治へと向かう2016年の世界的な傾向を実証し、この傾向は世界を「より暗い」場所にしたと発表した。
159ヵ国を対象にした年に一度の報告書で、この人権保護団体(アムネスティのこと)は、人間の尊厳と平等の原則が、当選を狙う政治家たちにより脅威にさらされているとし、特にトランプ大統領に焦点を定めた。「ドナルド・トランプ氏の選挙活動中の毒のある発言は、怒りが高まる分裂した政治へと向かう世界的な傾向を実証した」と、アムネスティはパリで発表された声明の中で述べた。アムネスティによれば、欧米中で難民を標的にしたヘイトスピーチが増加し、世界は「より暗く、…不安定な場所」になったという。
アムネスティの算出によると、シリアの内戦が7年目に突入する中、ヨルダンとシリアの間で動けなくなっている難民が約75,000人いるという。
アムネスティは、ポピュリズム(大衆迎合政治)に向かう動きと発言は、ヨーロッパで広く見られるようになってきたと述べた。「その結果、法の支配の弱体化と人権保護の衰えが広がった。今は特に難民とテロ容疑者の人権についてだが、最終的には全ての人々の人権へと広がっていく」。
スクエア・エニックスは2月20日、同社のテレビゲームシリーズ『ファイナルファンタジー』が、タイトル数最多のロールプレイングゲームシリーズとしてギネス世界記録に認定されたと発表した。
『ファイナルファンタジー』は、スマートフォン用のゲームと同シリーズから派生した作品を含めて2月15日現在で合計87タイトルがあり、このタイトル数で「最もタイトル数の多いロールプレイングシリーズ」の座を勝ち取った。
第1号の『ファイナルファンタジー』は日本で1987年に任天堂のゲーム機ファミコン用のゲームとして発売され、それから1990年にアメリカでニンテンドーエンターテインメントシステム(ゲーム機の名称)向けのゲームとして発売された。
シリーズ14番目のタイトルは2016年11月29日に発売され、こちらでも「最も多くのオリジナルサウンドトラックを持つビデオゲーム」としてギネス世界記録に認定された。認定証はドイツのフランクフルトで2月18日、19日に開かれたプロモーションイベントで授与された。
現在までで、15タイトルの『ファイナルファンタジー』が発売されている。
2月17日に発表された歴史家の調査によると、エイブラハム・リンカーンはアメリカの歴代大統領の1位にランク付けされた一方、バラク・オバマ前大統領は12位に入った。ジョージ・ワシントンとフランクリン・D・ルーズベルトはそれぞれ2位と3位だった。
週末の大統領の日(歴代大統領の功績をたたえる日)を前にC-SPANテレビ局が発表するこの調査は、今回で3回目だった。
「今回もまた、大物3人はリンカーン、ワシントン、フランクリン・ルーズベルト ― 当然の成り行きだった。オバマが初めて12位にランクインしたのはとても印象的だ」とライス大学の歴史学教授ダグラス・ブリンクリー氏はC-SPANによる声明で語った。
過去に2度 ― 2000年と2009年に ― 行なわれたこの調査は、大統領を研究する91人の歴史家に対し、これまでの43人の元大統領をリーダーシップに関する10の特質に基づいてランク付けするように頼んでいる。
昨年7月に神奈川県相模原市の障害者福祉施設で起こった刺殺殺傷事件に関与している男は、裁判を受けることができる状態であると、捜査関係者が明らかにした。
7月26日の早朝に、植松聖容疑者(27)は知的障害を持つ人々のケアホームに侵入した。植松容疑者は19人の入居者を殺害し、他27人を負傷させた容疑をかけられている。
植松容疑者は精神鑑定で、善悪を判断する能力があり、したがって裁判を受けることができると判定された。
ポーランド人女性が2月20日の試合で勝利して昇級した後、外国人初のプロ棋士になった。
ワルシャワ出身で現在は山梨学院大学大学院に通っているカロリーナ・ステチェンスカさん(25)は、東京で開かれた第44回女流名人戦の予選でプロ棋士の貞升南さんに勝った。
男女でプロ資格の仕組みが異なっており、男女別の大会で争う。
横浜市の10代の若者がロードバイクを盗み、大阪から青森まで900キロ走行した疑いで逮捕されたと、警察が2月18日に明らかにした。
9月に家出をした18歳の若者は、12月中旬に大阪府守口市でその自転車を盗んだとされると、警察は語った。
若者の名前は未成年のため公表されない。
警察によると、警察が少年を路肩の休憩エリアで発見したとき、少年は数日間何も食べておらず、わずか数円しか持っていないと話したという。
気象庁は、高層ビルに影響を与える長くゆっくりとした地震の動きの警報を、テレビと携帯電話向けの地震速報に追加する計画をしていると、関係者が2月20日に明らかにした。
同庁で早ければ2018年度の導入を期待しているこの新機能は、いわゆる長周期地震動に見舞われると予想される地域を一般の人々に知らせる。
高さのある建物を長時間揺らすこの地震動は、高層ビルが特に影響を受けやすい。
南スーダン政府と3つの国連機関による発表によると、南スーダンの2つの郡で飢きんが宣言された。
その要因は、戦争で荒廃したこの東アフリカの国(南スーダンのこと)を破壊した長引く内戦と固定化した経済危機だと、この発表は述べている。
この発表は、南スーダンの3年に及ぶ内戦で苦しめられる人々を明るみにした ― そして飢きんが発表されても、国連の関係者によると、サルバ・キール政権は一部の地域への食糧支援を妨害しているという。
トランプ大統領の招待の格下げを求める声について議会で議論されるなかで、アメリカのドナルド・トランプ大統領は国賓としての訪問という「珍しい特権」にあずかるべきではないと、イギリスの野党議員は2月20日に発言した。
この拘束力のある採決が行なわれない討論は、正式な国賓としての訪問は女王に対する「恥となる」と主張するオンライン署名を受けて招集されたものだ。
正式な国賓としての訪問には、公式訪問とは異なり、荘厳さと儀式が必要とされる。国賓としての訪問中は通常、外国の指導者はバッキンガム宮殿に滞在する。
有能で情報に精通しながらも、ロシアの国益を求める、親しみを感じさせる代弁者として知られるベテラン外交官であるロシアの国連大使は、2月20日にロシア国連代表部の執務室で突然体調を崩して死亡した。
ビタリー・チュルキン国連大使は、病院へ運び込まれたが、65歳の誕生日を1日後に控えて亡くなったと、ロシアの国連大使代理ウラジーミル・サフロンコフ氏は述べた。死因は明らかになっていない。
チュルキン国連大使は、この国際団体(国連のこと)の強力な安全保障理事会で最も長い間大使を務めていた。
ニコラス・マドゥロ政権は2月15日、ベネズエラの電波でのCNNのスペイン語放送を停止するよう命じ、報道においてCNNが真実を歪めたと糾弾している。
アメリカを本拠とするCNNスペイン語放送は、イラクのベネズエラ大使館でパスポートやビザが違法に販売されていると主張する報道を含め、さまざまな報道でこの社会主義政府(ベネズエラ政府のこと)を怒らせた。
CNNは、マドゥロ政権はベネズエラの人々へのニュースサービスを不当に拒絶していると述べ、YouTubeで無料で提供すると付け加えた。
世界の武器取引量は、中東とアジアからの需要が牽引し、直近5年間で冷戦以降最高レベルに増加したとある調査が2月20日に明らかにした。ストックホルム国際平和研究所によると、2012年から2016年の間に、アジアとオセアニアの国々が輸入した武器の量は、世界の輸入量の43%を占め、前回の調査期間の2007年から2011年と比較して7.7%増となったという。「2012年から2016年に取引された主要な武器の量は」、冷戦の「終結以降、どの5年間よりも多くなった」と同研究所は報告した。依然としてアメリカが最大の武器輸出国で、市場で33%のシェアを占める。
佐川急便は今年、東京証券取引所第一部へ株式の公開を目指しており、主な証券取引所と協議に入ったと、この件に詳しい筋が2月20日に明らかにした。
上場から得る資本を活用して、この宅配大手(佐川急便のこと)は合併や買収などを通じて海外で物流網を拡大し、業界トップの日本通運に迫ることを期待していると、同筋は述べた。
親会社のSGホールディングスは、佐川急便の株式の80%を保有しており、その一部を売却するが、この子会社(佐川急便のこと)の最大株主のままでいる。
政府は2017年度に自動運転車の大綱をまとめる計画で、こうした車(自動運転車のこと)の発売に先駆けて既存の法的枠組みを修正する準備をしていると、関係者が2月16日に明らかにした。日本政府は、2020年東京オリンピック・パラリンピックを前に、自動運転車の普及を促進しようとしており、法的な問題に取り組み、新しい安全規制を策定する必要がある。考えられる変更としては、政府は自動運転車が関わる事故が起こった場合の法的責任を定義する必要があることなどが含まれる。大綱をもとに、政府は必要な法律上の改訂を策定し、2019年の通常国会を通過させる計画だ。
フェイスブックは2月15日、アメリカとカナダの企業に対し、求人広告を掲載し、求職者から応募が受けられるサービスを開始し、マイクロソフトが所有するLinkedInに挑戦をする。このプラットフォーム(フェイスブックのこと)のユーザーは、フェイスブックのビジネスページを見るか、この大手ソーシャルネットワーク(フェイスブックのこと)の携帯アプリで新しい「仕事」のブックマークを見ることによって、求人に関する投稿を見つけることができる。「企業や人々はすでにフェイスブックを仕事探しに使っているので、フェイスブックで直接求人掲載と応募ができる機能を開始する」とオンライン上のメッセージでこのインターネット大手(フェイスブックのこと)は発表した。求人の投稿は、企業が求人広告をプロモーションするために費用を支払えば、ニュースフィードに流れてくることもある。
観光客がゆっくりとエジプトに戻りつつあり、長年の騒乱と2015年に起こったロシア人旅行者らを乗せた飛行機の爆発によって打撃を受けていた基幹産業への負担が改善しつつある。「観光客数の増加が見られる。1月には前年よりも状況がずっと改善された」と観光庁のOmaima al-Husseini報道官は述べた。
中国、日本、ウクライナからの旅行客が、この成長の大部分を占める。
中国の旅行代理店最大手「中国国際旅行社」は、2015年と比較してエジプトへ渡る旅行客が58%増加したと報告している。
2月20日に発表されたINRIXの調査によると、アメリカのドライバーは交通渋滞によって、燃料や時間の浪費で、年間平均で1,200ドル(136,000円)の損失を被っており、ラッシュアワーの交通の遅れが世界で最もひどい都市ロサンゼルスでは、これよりもはるかに多額になったという。
ワシントン州カークランドにあるINRIXは、乗り物と幹線道路のインフラから集めた交通データを集めて分析している。この調査によると、2016年に世界で最も渋滞のひどい国はタイで、アメリカは裕福な工業先進国では最悪の交通状況だったという。渋滞のひどい都市の上位10位のうち5都市がアメリカの都市だったことを、INRIXは明らかにしている。
アイダホ州で2月14日、10代の容疑者が銃の保管庫に力づくで入ろうとしていたときに、ジョーイという名前のペットのリスが容疑者を引っかき、窃盗の試みを阻んだと、警察が発表した。
身元が確認されていないこの若者(容疑者のこと)は警察官に対し、リスの攻撃で「怖くなった」と語っており、「もちろん、ほら、リスがどこからともなく飛びかかってくるとは予想もしていなかったから」とアイダホ州のボイーズ郊外のメリディアン警察署のアシュリー・ターナー警察官は述べた。「よって、彼は基本的に取れるだけのものを取って、できるだけ早く去ったと話していた」という。
このリスの飼い主のアダム・パールさんは、ジョーイが生後約1週間のときに植木鉢の中にいるのを友人の娘が発見したときから6ヵ月ほどの間、パールさんの家で暮らしていると話した。
「ジョーイは犬っぽくはなくて、歩いて近づいてきてなでさせてくれる」とパールさんはメリディアンプレスに話した。「たぶん、彼の気質は猫のほうが近いのではと思う。気を引きたいときは、近づいてきて教えてくれる」。
パールさんは、ジョーイをこの春、裏庭に放すつもりだった。
「でも今は、わからない。気持ちが揺らいでいる」とパールさんは話した。
人間はスポーツが大好きだ! どこを見ても、スポーツを観戦したり、スポーツをしたり、スポーツで賭けをしたりしている人がいる。新聞やテレビのニュースは、スポーツの大会や得点、ゴシップであふれている。世界中の国々がスポーツのトレーニングや用具、施設に巨額の投資をしている。
相撲でもサッカーでも、ボウリングでもバドミントンでも、野球でもオリンピックでも、人間はスポーツに夢中だ。しかし、なぜだろうか? それには4つの異なる説がある。
1番目の説は、ヨハン・ホイジンガという学者が提起したもので、スポーツはわれわれの遊ぶという本能から発展したものだと主張する。人間は、遊びが好きな動物だと彼は唱える。放っておくと、人間はゲームを作り出し、ルールについて合意を形成してから、楽しんで過ごすという。
1つの例はゴルフだ。いくつかの説明によると、これは時間を持て余した羊飼いが考案したもので、羊の世話をしながら石をうさぎの巣穴に打って入れて時間をつぶしたのだという。
2番目の説は、スポーツは狩りから発展したと主張する。何千年も前のこと、われわれの先祖は狩りで生活していた。狩りをするために、彼らは一人または集団でやりと石を持って出発し、獲物を殺した。
狩りのときに最も重要なことは、ターゲットに命中させることだ。命中させなければ、夕飯はない! 技術を磨くために、古代の人類は練習をした。
現在でも、多くのスポーツが、誰がターゲットに命中させるかを見る競争から成っているのはこのためだ。われわれの祖先とわれわれとの唯一の違いは、祖先は動物を狙う一方、われわれはバスケットやストライクゾーン、ボウリングのピンを狙うことだ。
3番目の説は、スポーツは戦争の代わりだと主張する。この証拠は、スポーツに使う言葉にある。軍事的な例えが至るところにある!
フットボールの試合は「バトル」だ。ライバルチームのことを「敵」と呼ぶ。圧勝のことは「massacres(大量殺りく)」と言う。
歴史を通じて、軍隊は衝突し、兵隊は死ぬまで戦った。スポーツは、われわれの暴力的な本能を良い方向へ向かわせ、友好的な競争で消耗するための平和的な方法として進化した。唯一の違いは、現在の武器は、剣や弓矢ではなく、テニスのラケットやサッカーボールであるということだ。
4番目の説は、スポーツは男性がセックスと地位を得るための方法として発展したと提唱する。他の動物と同じように、人間も女性の好意を得るために男性が競い合う種だ。これには自然がたくさんの事例を与えてくれる。ゴリラでも、アシカでも、カンガルーでも、典型的なパターンは、メスが見ているところでオスが闘う。勝者が社会的な地位を獲得し、自分を慕う相手と交尾するチャンスを得る。
スポーツも違いはない。今のスター選手を見てみれば、その世界的な名声、何百万ドルという給料、セックスアピールを勝利の恩恵として得ている。考え方が変わり、これらの報酬は現在では女性の選手たちも享受するようになった。
さて、なぜ人間はスポーツをするのかについてこれで4つの説が揃った:遊びのため、狩りの練習として、戦争に代替するものとして、セックスと地位を得る手段として。これらはどれも、ある程度は当てはまる。しかし、どれが一番説得力があるだろうか? あなたが決めてください!