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2017年4月14日号掲載の記事(ST編集部訳) print 印刷用に全て表示
Essay

English aizuchi (p. 9)

英語の相づち

会話をするのはテニスをするようなものだ。2人がプレーするとき、順番にボールを打っては返す。ボールを返さなかったら、ゲームを楽しめない!

これは会話でも同じだ。返事をしないで聞いていると、関心を向けていないと思われる。フィードバックをしなければ、たいがいは話すのをやめられてしまう。

どの言語にもこうしたフィードバックをする一連の特別な表現がある。日本語では、こうした会話上の返答は「相づち」と呼ばれる。これには、「はい」「なるほど」「分かりました」などのフレーズが含まれる。これらはコミュニケーションを促進し、対人関係を築く上で重要な役割を果たしている。

フィードバックをするとき、話を聞く人は4つの重要なタスクを担っている:話を聞いていることを示すこと、理解しているとを明確にすること、関心を表すこと、共感を伝えることだ。

基本から初めてみよう。くだけた会話では、聞いていることを示す最も一般的な表現は"Yeah"(はい、うん)、"Uh-huh"(へえ)、"I see"(なるほど)だ。これらは、話者が何かを説明しているときや、指示を出しているときに使われる。

例えば、バスの運転手がホテルへの行き方をあなたに説明しているとしたら、よく聞いて、彼がポーズを置くたびに「Yeah…、Uh-huh…、I see」と繰り返し続けよう。あなたが理解したことを見せるには、"OK"、"Got it"(分かりました)、"I understand"(分かりました)などの表現を使おう。

他の言語と同じように、英語も関心や共感、驚きを示すのに特別な表現を使う。関心を示す1つの方法は、動詞の"do"を使って相手の言葉を繰り返すことだ。もしあなたの友人が、「先週京都へ行ったよ」と言ったとしたら、いい返事のしかたは"Did you!"(そうなんだ!)、"You did?"(そうなの?)になる。

誰かが何か驚くようなことを言ったら、"Really?"(本当?)、"Wow!"(わあ!)、"Unbelievable!"(信じられない!)などの表現を使おう。あなたのクラスメートが、「羽田空港でレディ・ガガを見たんだ!」と報告してきたとしたら、"Really? That's amazing!"(本当? それはすごいね!)と返事をしよう。

英語は、楽しいときと悲しい場面とで共感の示し方が異なる。もし誰かに体調が優れないと言われたら、"That's too bad!"(それはお気の毒に)と言おう。誰かに試験に落ちたと言われたら、"I'm sorry to hear that."(それは残念でしたね)と言おう。

もし同僚が「仕事を見つけたんだ!」と言ったら、"That's great!"(それは素晴らしい)と返事をしよう。「結婚したんだ」と言われたら"Congratulations!"(おめでとう!)と言おう。

こうした返答を練習すれば、会話がうまくなって、あなたと話すのを楽しんでいるのが分かるだろう。こうした表現のほとんどは本で勉強することができる。別の勉強法は、ネイティブスピーカーがどのように相づちと使っているかを見るために映画を観ることだ。

練習するときは、興味のありそうな声の調子、適切な顔の表情、ふさわしいボディランゲージを活用しよう。もしあなたが単調な話し方で会話をし、ロボットのように聞こえたり、彫像のように見えたりするようでは、あなたの相手に対するいい反応ではない。

私は外国語を勉強するときはいつも、こうした会話の返事を勉強するところから始める。フランス語、アラビア語、ロシア語、中国語の相づち表現を使えるという事実には誇りを持っている―相手が何を言っているかいつも分かっているわけではなくても!

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