親EU派のエマニュエル・マクロン氏は、極右の候補者マリーヌ・ルペン氏とフランスの大統領決選投票で対決することになったと、4月24日の(開票)結果で示され、フランス史上最年少の首脳となる最有力候補になったことが明白になった。
マクロン氏は4月23日の第1回目の投票で24%を得票し、国民戦線の前党首ルペン氏の21.3%をわずかに上回った。
マクロン氏とル・ペン氏は5月7日の決選投票で争う。
「何ヵ月もの間、そして今日もまた、私はフランスの人々の疑念と怒り、恐怖を聞いた。それに変化を求める声も」と、39歳のマクロン氏はパリに集まった数千人の応援する支援者に語った。マクロン氏は、フランスの政治を革新し近代化させ、ルペン氏と「国家主義者の脅威」から国を守るために、自身の政策を支持する「愛国者たち」を結束させると約束した。
この(開票)結果は、深く分裂し、混乱するフランスでの異例の選挙活動を締めくくった。フランスは、2015年以降、一連のテロ攻撃に見舞われ、低迷する経済成長で行き詰まっている。
マクロン氏は、以前に選挙に立候補したことはなく、12ヵ月前に中道派の草の根運動を始めたばかりで、明白な最有力候補として決選投票に挑むこととなった。新しい世論調査では、企業寄りのマクロン氏はルペン氏にたやすく勝利するだろうと予測されている。
世界中で数万人の人々が4月22日にあるメッセージを送ろうと行進をした:科学は重要であると。「科学のための行進」の主催者は、ワシントンやニューヨークを含め、世界中の約600都市で行進が行なわれたと発表した。
この行進はアースデーに合わせて行なわれた。主催者は、この行進を科学の「祝福」と呼んだ。多くの人々が、世界がより反科学的になりつつあると心配している。行進に参加した人々は、科学を否定するような動きが広がっていること、特に政府によるこのような動きに対抗しようとした。
アメリカのドナルド・トランプ大統領は、科学と研究の予算への支出を大幅に削減したいと考えている。
「(各国政府は)経済成長にも新技術の創出にも本気で関心はなく、大企業の要求に応えているだけのように思える」と、バージニア州のジョージ・メイソン大学でロボット工学の博士課程で研究しているクリス・テイラーさん(24)は語った。
井岡一翔は、ボクシングの世界フライ級チャンピオンだ ― これで5度目(の防衛)だ。彼は、4月23日に大阪でタイのノクノイ・シットプラサートを相手に、このタイトルを満場一致(判定が3-0だったことを指す)の判定で獲得した。
この勝利は、井岡(28)が、世界タイトル獲得数の日本の国内記録に並んだことを意味する。彼と具志堅用高氏はどちらも14の世界タイトルを有する。具志堅氏はプロボクシングを1981年に引退した。
ノックダウンはなかったが、井岡選手は右パンチでポイントを重ねた。この30歳のタイ人(シットプラサート選手のこと)を相手に、一度も手こずることはなかった。ノクノイ選手の頭と身体にジャブを出し続け、強力な右パンチを続けた。
「何回かたいへんなときがありました」と井岡選手は、エディオン・アリーナ大阪で12度目のWBA世界選手権優勝後に語った。「この記録は自分のものではなく、私を支えてくれた婚約者を含め、多くの皆さんのものだと思っています。これは皆さんのおかげです」。
政府は4月25日、沖縄県にあるアメリカの普天間飛行場の代替施設を建設するために護岸工事を開始した。
作業員が名護市の海の中に建材を沈め始めた。政府は、2018年前半に護岸の内側の埋め立て工事を始める計画だ。
稲田朋美防衛相は護岸建設を「普天間飛行場の完全返還の実現に向けた着実な第一歩」と称した。
地元の多くの人々が基地の移設に今でも反対している。
佐賀県の山口祥義知事は4月24日、玄海原子力発電所の2つの原子炉の再稼働を承認した。どちらの原子炉も早ければこの夏にも稼働を開始する予定だ。
玄海町にある九州電力の施設(玄海原発のこと)の3号機と4号機の再稼働に同意する決定は、批判を招く可能性が高い。
知事は、再稼働は「重い決断」だったが、原子力への依存は日本の電力需要のために、「ある程度までは仕方がない」と述べた。
日本の主要な宅配便サービス提供業者であるヤマト運輸は、もうすぐ9月に運賃を最大で20%値上げすると、この件に詳しい情報筋が4月25日に明らかにした。
消費税の増税に関連しない値上げは27年ぶりで、個人や法人の顧客に影響が出るだろう。
ヤマト運輸は、運賃の値上げによる収益の一部を、労働環境の改善に活用する。この配達業者の従業員は、インターネット通販の急増により、労働時間が長くなってきている。
福岡で東京の金塊仕入れ業者から3億8400万円を盗んだ複数の男は、(被害者の)金塊仕入れ業者が現金を一人で引き出す日に合うように強盗を計画した可能性があると、4月24日に関係筋が明らかにした。
この金塊仕入れ業者は、勤務先の東京にある貴金属店で販売する金塊を買いに福岡に来ていた。4月20日、彼はみずほ銀行の支店で多額の現金を引き出し、車に戻ると2人の男が襲ってきた。2人は男性に何かを吹きかけ、かばんをひったくった。襲撃者たちは白いバンに乗って逃走したと関係筋は述べた。
ロシアは、シリアで4月4日に行なわれた化学兵器による攻撃についての調査にロシアの調査員を参加させることにアメリカ政府が反対したことを遺憾に思うとアメリカに伝えたと、ロシア外務省が4月21日に述べた。
同省は、セルゲイ・ラブロフ外務相がアメリカのレックス・ティラーソン国務長官と電話で会談し、両者は「この出来事に関する客観的な調査」を化学兵器禁止機関の後援の下で、もう一度検討することで合意したと発表した。
ウクライナ東部で監視活動に従事している人物が4月23日に死亡し、他2人が負傷した。彼らの乗っていた車は、分離派のルハーンシク地域で爆発した地雷に吹き飛ばされた。
死亡した人物はアメリカ出身で、負傷した2人はドイツとチェコから来ていたと、ヨーロッパで安全保障の監視を行なう欧州安全保障協力機構(OSCE)の職員が明らかにした。
OSCEの監視団は、2014年9月に調印されたミンスク和平合意が守られているかどうかを監視している。
カナリア諸島でフェリーが港の防波堤に衝突し、13人の乗客が負傷したと、スペイン当局が4月22日に発表した。
このフェリーを所有する会社ナビエラ・アルマスの広報担当者は、船がグラン・カナリア島の港を出発した際、「電力喪失」が原因で事故が起きたと発表した。
救急隊は、負傷者のうち5人は病院で手当を受ける必要があったと述べた。
テレビで放送された映像は、フェリーが先頭から防波堤に衝突し、砕けたコンクリートの壁の塊が転がり落ちる様子をとらえていた。
ペギー・ウィットソン宇宙飛行士は4月24日、アメリカの宇宙滞在の最長記録を破り、ドナルド・トランプ大統領との電話で、火星を目指すことについて語った。
国際宇宙ステーションの船長(ウィットソン宇宙飛行士のこと)の滞在時間は、アメリカ人が宇宙で過ごした最長累積時間の記録534日と2時間を上回った。
ウィットソン宇宙飛行士は、記録を破ったことは「たいへん光栄」だと語った。NASAが2030年代に火星への有人調査旅行を準備しているので、「わくわくした時間」(を過ごしている)と話した。
日本郵政は、3月31日に終わりを迎えた昨年度に400億円の純損失を計上する見通しとなり、2007年に民営化されて以来、初めて赤字に転落すると見られると、4月25日にこの郵便の巨大企業(日本郵政のこと)が発表した。
グループ全体の純利益3200億円という以前の見込みからの反転(赤字への転落を指す)が生じたのは、日本郵政が同社のオーストラリアの物流サービス業に関連して4000億円近くの減損を記録すると見られるためだ。
日本郵政は、損失の経営責任を明らかにするために、社長の長門正貢氏の報酬を含め、役員報酬を削減する。
スロバキアを拠点にする会社が4月20日、100万ユーロ(1億2100万円)以上の価格の空飛ぶ車の商用デザインを発表し、事前予約を受ける用意ができたと述べた。初回の納車は2020年を予定している。エアロモービル社によると、見本市「トップ・マルケス・モナコ」に展示された涙のような形のエアロモービル・フライング・カーは、3分以内に飛行モードに切り替えられるという。このような空飛ぶ車を開発している数社のうちの1社である同社は、初回の市販版に最大で500台を生産することを目標にしている。価格は120万〜150万ユーロ(1億4000万〜1億7600万円)となる。
日本のベンチャー企業は、親が子どもを携帯端末の依存症にならないように守るのに役立つよう設計されたスマートフォンケースを開発した。この神戸にある会社Momoは、8月下旬にこのスマートフォンケースの販売開始を予定している。このケースは、「OTOMOS」という名前で、親はこれを使って、時間制限を設けたり、子どもが歩きながら携帯端末を使用しないようにできる。ダウンロード式のアプリで、親は自分のスマートフォンを使って、子どもの一日の携帯電話の使用をコントロールすることができる。子どもが制限を越えようとしたら、子どもの携帯電話が自動的にスリープモードになる。このケースは、歩行を感知したら、スマートフォンを使えない状態にすることもできる。
韓国の観光産業は、アメリカのミサイル迎撃システムの配備をめぐる中国のボイコットに打撃を受けた。このアジアの大国(中国のこと)からの訪問者数は3月に40%急落した。中国政府は、アメリカの終末高高度防衛システム(THAAD)をめぐる対立で韓国へ中国の団体旅行を禁じた。アメリカ政府と韓国政府は、この配備は純粋に防衛目的によるものと述べているが、中国政府は、この配備で、中国の核の抑止力を損なうのではないかと懸念し、怒りの反応を示した。通常、韓国への旅行客の半数以上が中国からの訪問者だが、前年は60万人以上だったのに対し、3月には36万人をわずかに上回る程度だった。
個人の販売者と購入者のマッチングを行なうモバイルEコマースサイトのメルカリは、1万円札が(1万円より)高い値段で販売されているのをメルカリの運営会社が発見した後、販売者が現金を出品することを禁じた。この日本の新興企業のバーチャル空間のマーケットプレイス(メルカリのこと)の社員によると、こうしたケースは、Eコマースサイトを利用してすぐに手に入る現金を欲している人を搾取しようとしている販売者がいるということを示唆していると述べた。同社では主に衣類などの中古品を取り扱っている。メルカリの取引システムでは、購入者はクレジットカードでも支払いをすることができる。すぐに手に入る現金を欲している人にとっては、1万円札に13,000円を支払うことにはメリットがあると同社の社員は語った。
アメリカ初のドライブスルーのマリフアナ調剤薬局が4月20日にコロラド州の小さな町で開店した。「タンブルウィード・エクスプレス・ドライブスルー」は、コロラド州パラシュートにある元洗車施設内にあり、顧客は店内に車を乗り入れて、車の中から直接マリフアナを買うことができる。「建物の中に実際に乗り入れます」と、この新店舗のほか、州内に6店のマリフアナ販売店を所有する企業タンブルウィードのCEOマーク・スミス氏は4月19日の電話インタビューで述べた。人口1,100人の町パラシュートは、コロラド州がこの薬物(マリフアナのこと)を合法化した翌年の2013年に嗜好用マリフアナの販売を禁止した。その2年後にこの町では禁止を破棄した。
卵の上に3週間座って9つの卵をふ化させようとしたフランス人芸術家が、母鶏からひよこを奪ったとして、動物愛護団体から非難された。
アブラアム・ポワンシュバル氏は23日間ほとんど寝ずに、パリの美術館に設置されたガラスの陳列ケースの中で、巣を温め続け、4月20日に2つだけ卵をかえした後で、ようやく美術館を去った。
この男性は、フランスで最も過激な芸術家と呼ばれ、パレ・ド・トーキョーで岩の中に1週間閉じ込められて過ごした後、3月1日に世界中でニュースの見出しとなった。
しかし、動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」は、最初の1羽が4月18日に生まれた、このひよこ達の誕生を快く思わないと述べた。
「美術館でたった一羽で生まれたこのひよこの誕生について祝うべきことは何もない」とこの団体は男性あての公開書簡で述べた。
「ひよこは単なる『芸術的な』パフォーマンスの一部としてのみ考えられ、母鶏にも会うことはない。芸術の中に動物の居場所はない」とPETAは付け加えた。
しかし、美術館の広報担当者は、ひよこは「元気にしていて」、ポワンシュバル氏の両親とともに「国内で生きていく」と強く主張した。
ランチタイムにシンガポールの屋台市場に歩いていくと、きっとテーブルの上にポケットティッシュがたくさん置かれているのを目にするだろう。テーブルの周りの座席一つに対して一つずつだ。
いや、これらはお客さんのための無料のティッシュではない。そうではなく、シンガポールの人々は「choping」をする習慣がある。「choping」は、食べ物を買いに並んでいる間に、ティッシュや名札、社員用の入場許可証などを屋台市場のテーブルの上に置いて席を取ることを言う。
「chope」はシンガポールのスラングで、「chop」という語に由来している。「chop」そのものもまたシンガポール英語の単語で、ヒンディー語に由来し、「印」という意味だ。
こうした慣習がいつ始まったのかは思い出せないが、最近になってシンガポールのホットな話題になっている。政府が屋台の商いを活性化させるために財団を創設すると発表した後、複数の読者が新聞に投書をして、失礼な慣習だと感じていることを批判した。
多くの旅行客は、誰も座っていないテーブルに座ることができないと言われると、困惑するようだ。失礼な言い方で非難された人もいる。しかし、ほとんどのシンガポール人は「choping」を知っている。だから、私たちは、ティッシュや適当な物が置かれていない席を探し、自分の持っている適当な物をそこに置いて席を確保し、食事を買いに行ってから自分の席に戻る。
たぶん、空いた席にティッシュのパックや適当な物がたくさん置かれているのはおかしな光景だろう。私にも、この慣習を知らない人にとってはどれだけ苛立たしいかは想像できる。それに、ティッシュなどで取り置かれた席は、席を取った人が食事を買うために列に並んでいる間、10分以上空いたままになることがある。その間に、別の人がその席に座って食事を食べ終わっていたかもしれない。
しかし、私は人々が誰かのティッシュを投げ捨てて自分のティッシュに置き換えないことにも驚いている。私にとっては、このことは礼儀正しさの証しだ。さらに重要なことに、「choping」は必要から生まれた。ランチタイムの間、特に人気の屋台市場では、すぐに混雑してしまうので、熱い食事が載ったトレーを持ってバランスをとりながら、席を探すのはかなり難しい。誰かと一緒にランチをするのであれば、1人がテーブルに残って席を取ることができる。しかし、一人だったら? 席があると分かった状態で食事を買いに並べるように席に印を付けておくほうが楽ではないだろうか?
チェーン店のカフェで席取りをする学生についての方が言いたいことがある。彼らは早く着いてノートパソコンや教科書をドサリと置き、1杯飲み物を買って、一日中その席を独り占めする。勉強の休憩を取る間、貴重品を置きっぱなしにする若者もいる。その間、飲み物や食事を本当に必要としている客は待たされる羽目になる。
どちらの問題も簡単に解決できないと思う。それはさておき、もしシンガポールに旅行に行く予定なら、ポケットティッシュを持ってくるのをお忘れなく。役に立ちますよ。