アメリカ航空宇宙局(NASA)の宇宙船カッシーニは、土星とその輪の間へ、前例のない突入に成功した。管制官らは、カッシーニがこの危険な地域を横切った最初の宇宙船となった1日後の4月27日に、この探査機との交信を復旧させることができた。土星の輪は無数の氷の粒子でできており、カッシーニを強打する可能性があった。この宇宙船(カッシーニのこと)の大きな皿型のアンテナは、その狭い隙間に猛スピードで突入する際に防御壁の役割を果たし、一時的に交信を中断した。「我々はただ有頂天になっています」とこのプロジェクトの科学技術者ジョー・ピテスキー氏は述べた。カッシーニは土星の雲の頂点の3,100メートル上、最も内側の輪から320キロのところをすれすれで飛んでいる。さらに21回の突入が計画されている。