あるインドの州大臣は4月29日、新婚の妻に数百本の木製バットを与え、夫がアルコール中毒になったり、虐待的になった場合にその木片(バットのこと)を武器として使うよう促した。
ゴパル・バルガバ州大臣はバットを ― このバットは昔ながらの洗濯で衣類から汚れを落とすのに使われる ― インド中部のマディヤプラデシュ州の政府が主催した4月29日の合同結婚式で700人近くの新婦に支給した。長さ約30センチのこの木片には、「飲んだくれを叩きのめす用」「警察は介入してくれない」といったメッセージで飾られている。
バルガバ州大臣は新婦らにまず夫に理を説くように言い、彼女たちの配偶者が聞く耳を持たなかった場合に、「この木の棒に話をさせるように」すべきだと付け加えた。
バルガバ州大臣は、アルコール中毒の夫からの家庭内暴力に直面している山村部の女性たちの窮状に関心を引きたかったと述べた。「女性たちは、夫が酔うといつも暴力的になると言う。蓄えは取り上げられ、酒につぎこまれる」とバルガバ州大臣は語った。「女性たちに暴力をふるうように煽動したり、駆り立てたりする意図はないが、このバットは暴力を防ぐためのものだ」。
この州大臣は、新婚の女性に配るために1万本近くのバットを注文した。