左寄りで人権派弁護士出身の文在寅氏は5月10日、汚職スキャンダルが韓国の前大統領を倒した後の選挙で圧倒的な勝利を収め、韓国の大統領として5年の任期をスタートした。
5月9日の投票は、朴槿恵前大統領が失脚し、汚職で起訴された後に決定し、核武装する北朝鮮との高まる緊張を背景に行なわれた。
有権者らは、朴政権を倒すこととなった広範囲の収賄と職権乱用の論争をめぐり、怒りに駆り立てられた。
北朝鮮との対話を支持する「共に民主党」の文氏は、中央選挙管理委員会からの最終結果が41.1%の票 ― 約1340万票 ― を獲得したことを示した後に、団結を約束した。文氏を「親北左翼」と呼んでいた保守派の洪準杓氏は大きく引き離されて24.0%の得票だった。投票率は過去20年で最高だったと、聯合ニュースが報じた。
この結果は「規範と常識が広く行き渡った公正な国」を創りたいと願う「優れた人々の大勝利」だったと、文氏はソウルの光化門広場で声援を送る支持者らに述べた。