ドナルド・トランプ大統領はロシアの外務大臣と駐米ロシア大使に、5月10日の大統領執務室での会談中に極めて機密性の高い情報を暴露したと、ワシントン・ポスト紙が5月15日に報じた。
アメリカの指導者によって開示された情報は、過激派組織ISに関するもので、アメリカの同盟国から提供されており、アメリカ政府にその情報をロシア政府と共有する権限は与えられていなかったと、同紙は伝えている。
トランプ大統領は、「我が国が同盟国と共有している情報よりもさらに多くの情報をロシア大使に暴露した」と同紙は、アメリカの関係者が匿名を条件に語ったものとして引用した。この関係者によると、トランプ大統領がロシアのセルゲイ・ラブロフ外相とセルゲイ・キスリャク大使に共有した情報は、アメリカの諜報機関によって扱われていた機密性の最も高いレベルのものの1つを含んでいたという。
ワシントン・ポスト紙は、匿名の関係者の話として、「トランプ大統領は予定されていた内容から外れ、航空機内でのノートパソコンを使用することに関連したISのテロ攻撃について詳しく説明し始めた」と報じた。
同紙は、アメリカの情報機関の能力を危険にさらす恐れがあるという関係者らから促され、この出来事の詳細は控えると述べている。