人間の嗅覚はネズミやイヌと同じくらい鋭いと、アメリカの研究者が5月11日に明らかにした。ラトガース大学の神経科学者ジョン・マックガン氏は、人間の嗅覚が劣っているという勘違いにつながったと同氏が述べる研究と歴史的記述を再検討した。「人々は長い間、嗅覚を仕事として研究する人たちでさえも、この主張について立ち止まって疑問を呈してこなかった」とマックガン氏は語った。「実際には、人間の嗅覚は他のげっ歯類やイヌなどの哺乳類と同じくらい優れている」。人間は約1万の異なるにおいを検知することができると長い間考えられてきた。実は、その数は1兆に近いと、マックガン氏は述べた。